ITOCHU × 朝日新聞

SDGs ミライテラス

すべての人と地球環境に優しい世界を。
私たちは、そう願っています。
未来を明るく照らすために、
何ができるのか。
SDGsを通じて一緒に考えましょう。

About us

ミライテラスって?

持続可能な社会に向けて、ビジネスの中でSDGsがどのように展開されているのかを学ぶ企画です。伊藤忠商事と朝日新聞社の共催です。

With Students

首都圏の大学学生新聞の記者がSDGsミライテラスを取材し、事後に概要や感想を執筆します。原稿は朝日新聞社が監修し、学生記者とのやりとりを経てプロの校閲担当者がチェック。完成原稿をサイトに載せます。大学生新聞記者による執筆記事はこちらから

Next Event

第9回 「フェムテック考」

女性の体の悩みや健康問題を語るのは、タブー視されることがありました。
しかし、「フェムテック」という新しい市場ができて以降、
風向きが少しずつ変わってきました。
生活や働き方も含めて女性を応援しようという機運が高まってきたからです。
今回はフェムテックについて考察してみましょう。

  • 開催日2022年12月15日(木)

  • 時間18:00〜 1時間程度

  • MC根本美緒
    (フリーアナウンサー、気象予報士)

  • 出演者中村寛子(フェルマータCCO)
    重見大介(産婦人科オンライン代表、産婦人科医)
    渡部麻衣子(自治医科大学講師、社会学博士)

  • 開催方法オンライン(見逃し視聴できます)

参加条件(ご確認ください)

参加条件を確認した上申し込む

ミライテラスeyes

毎回イベントテーマ関連の
記事をお送りします

第9回 12月15日 
フェムテック考

フェムテック(Femtech)という言葉が近年、知られるようになってきました。女性(female)と技術(technology)を組み合わせた造語です。女性の健康や体をめぐる課題を最新の技術で解決しよう、という動きです。どんなものがあるのでしょうか。留意すべき点はないのでしょうか。

重い生理痛に悩み 起業したフェルマータの中村さん

フェルマータCCOの中村寛子さん(同社提供、以下同)

フェルマータCCOの中村寛子さん(同社提供、以下同)

「海外の大学に通っていたころ、重い生理痛で悩んでいましたが、低用量ピルを飲んでから人生が180度変わりました」と打ち明けるのは、フェムテック商品を扱うフェルマータの中村寛子CCO(最高コミュニケーション責任者)です。社会人になって帰国したものの、日本では低用量ピルを処方してもらうために仕事を抜け出して病院を訪れる必要があり、不便を強いられました。「オンラインで低用量ピルを処方し、デリバリーするサービスができれば良いのに・・・」。

フェムテックフェスの来場者と談笑する中村さん(右)

フェムテックフェスの来場者と談笑する中村さん(右)

フェムテックの市場をつくり、新しい選択肢を

そう考えていたころ、友人の杉本亜美奈さんと出会い、2019年10月に一緒に会社をつくりました。当時、海外では多数のフェムテック企業がビジネスを展開していましたが、ほとんどが日本の消費者に届いていませんでした。「日本の社会にはフェムテックの『フェ』の字もありませんでした」と中村さん。言語の壁や規制の問題もあったでしょう。「タブーとされる傾向にあった生物学的な女性の健康課題に挑む市場を日本とアジアにつくり、新しい選択肢を提供しようと思いました」。

2022年10月に東京・六本木ヒルズで開かれたフェムテックフェス

2022年10月に東京・六本木ヒルズで開かれたフェムテックフェス

体と向き合い 悩みを口に出せる社会に

自信を与えてくれたのが、消費者でした。創業前の2019年9月に展示会「フェムテックフェス」を開くと、想定を上回る100人ほどが参加しました。大半は知り合いではない人たちでした。「来場者の熱量を感じ、新しい市場をつくることの自信につながりました」。フェルマータの扱う商品は多岐にわたります。生理中に履くだけで使える吸水ショーツや、出産後の骨盤底筋のゆるみを改善する製品、ブラジャー型の搾乳サポートデバイス機といった女性向けの製品だけでなく、男性向けには精子の濃度と運動率が計測できるキットもあります。世界では2025年までに約5兆円の市場規模に膨らむ、との予想もあります。

目立たずにいつでも搾乳できるブラジャー

目立たずにいつでも搾乳できるブラジャー

膣に挿入し経血をためる生理用品「月経カップ」

膣に挿入し経血をためる生理用品「月経カップ」

「フェムテックという市場ができたことで、月経や更年期などタブー視されてきたことへの見方が変わってきました」。ただ、今の需要は氷山の一角に過ぎない、と中村さんはみます。「例えば、生理は痛くて当たり前、という概念がまだ刷り込まれています。それぞれの人が自分の体と向き合い、悩みを口にできる社会になれば、と思います」。

気軽に相談、夜間も対応 「産婦人科オンライン」

医師もフェムテックを活用する時代です。産婦人科医の重見大介さんは「産婦人科オンライン」を2018年から運営しています。妊娠や出産、月経、性感染症などに関する悩みを医師や助産師に相談できるサービスです。「遠隔医療健康相談」と位置づけられ、診療はしません。産婦人科医は約50人、助産師は約40人が登録し、24時間365日、専用フォームからメッセージでの相談を受けます。それとは別に、リアルタイムに医師・助産師と音声・動画通話やチャットができる相談窓口も設けています。

「産婦人科オンライン」の相談を受ける重見さん(本人提供)

「産婦人科オンライン」の相談を受ける重見さん(本人提供)

利用は1カ月に数千件 福利厚生に使う企業も

重見さんは「産婦人科を受診する前の段階で、悩みや不安を抱えている人が多いと思います。そうした人が直接、医療者とつながるオンラインの相談プラットホームをつくりたかった」と言います。利用は1カ月に数千件で、海外からの利用者もいます。三井住友海上火災保険、小田急電鉄、リクルートや富山県など100を超える企業・団体・自治体が福利厚生や住民サービスなどの一環として契約しています。

スマホを使った相談例(イメージ)

スマホを使った相談例(イメージ)

その一方で、重見さんは医師として、一部のフェムテック製品には懸念を感じています。「医学的な根拠もなく、《健康に良い》《妊娠しやすくなる》といった趣旨のことをうたっているサプリメントなどを目にします。医療・健康に直結する商品なのか、そうでないのかを切り分けて考える必要があるのではないでしょうか」。詳しくは当日、出演した際にお話し頂く予定です。

フェムテックの課題 技術と社会の関係性はどうあるべきか

ミライテラスには、自治医科大学の渡部麻衣子講師(科学技術社会論、社会学博士)も登壇します。普段は医学生に倫理学を教える渡部さんは、対話を通じて科学技術と社会の関係性を良くしたい、と考える研究者です。フェムテックの法的、倫理的、社会的な課題も研究してきました。「フェムテックは《何が女性の身体なのか》《どういった身体を持つ人が使える技術なのか》ということを定義づけることがあります」と指摘します。

自治医科大学の渡部麻衣子講師

自治医科大学の渡部麻衣子講師

「でも、女性の身体は技術が使える以上に多様なものです。例えば膣のない人も女性で有り得る、ということをフェムテックは否定する可能性も持ち合わせています。そこにジレンマが生じると思います」。これは、性別に関する言葉を使った技術である以上、常についてまわる課題であり、フェムテックを提供する側は、この点を自覚して配慮する必要がある――。渡部さんはそう語ります。フェムテックを使う側、提供する側には何が必要とされるのでしょうか。渡部さんのお話しにご期待下さい。

朝日新聞マーケティング戦略本部・橋田正城

Next Event

第9回 「フェムテック考」

女性の体の悩みや健康問題を語るのは、タブー視されることがありました。
しかし、「フェムテック」という新しい市場ができて以降、
風向きが少しずつ変わってきました。
生活や働き方も含めて女性を応援しようという機運が高まってきたからです。
今回はフェムテックについて考察してみましょう。

  • 開催日2022年12月15日(木)

  • 時間18:00〜 1時間程度

  • MC根本美緒
    (フリーアナウンサー、気象予報士)

  • 出演者中村寛子(フェルマータCCO)
    重見大介(産婦人科オンライン代表、産婦人科医)
    渡部麻衣子(自治医科大学講師、社会学博士)

  • 開催方法オンライン(見逃し視聴できます)

参加条件(ご確認ください)

参加条件を確認した上申し込む

Schedule and Archives

第1回 2022年4月21日 archive

海洋プラスチックごみ

第1回 4月21日 
海洋プラスチックごみ

第一回目の大学学生新聞の記者による
レポートはこちら

軽くて丈夫。加工しやすくて腐りにくい素材といえば、プラスチックを思い浮かべる人が多いでしょう。石油由来の化学製品で1950年代から流通し、世界で年約3億7千万㌧が生産されています。その一方、海に流入すると長期間漂流し、様々な環境問題を引き起こします。しかし、それに対処しようと、「海洋ごみ」を資源として再び製品化するビジネスが始まっています。

海洋プラごみの再資源化に挑む伊藤忠商事の小林拓矢さん=長崎県対馬市

海洋プラごみの再資源化に挑む伊藤忠商事の小林拓矢さん=長崎県対馬市

微細なマイクロプラスチック
生態系や景観にダメージ

漁具、ポリタンク、ペットボトル、ブイ、流木、洗剤容器……。長崎県対馬市には年2万~3万立方㍍のごみが漂着します。発泡スチロールを含むプラスチック類が約65%を占めます。

波打ち際に押し寄せた海洋ごみ。多くはプラスチック類だ=長崎県対馬市

波打ち際に押し寄せた海洋ごみ。多くはプラスチック類だ=長崎県対馬市

海岸には粉々に砕けた5㍉未満の「マイクロプラスチック」が目立ち、発泡スチロールは粉雪のようです。マイクロプラスチックは、海鳥や魚がエサと勘違いして食べるので生態系に悪影響を及ぼすほか、プラスチックが絡まるケースもあります。海辺の景観にもダメージを与えます。

海岸に漂着するごみ

漁具や流木が散乱する海岸=長崎県対馬市

漁具や流木が散乱する海岸=長崎県対馬市

対馬は「海洋ごみの防波堤」
海流と季節風、海岸線も影響

対馬市は、日本で最も海洋ごみが漂着する地域とされています。地形が「海洋ごみの防波堤」になっているからでしょう。日本海の入り口に位置し、形状は南北に長く、入り組んだ海岸線の延長は915㌔です。対馬海流と北西の季節風で、海洋ごみが漂着しやすい状況になっています。

対馬の地形

市環境政策課課長補佐の安藤智教さんは「20年くらい前から、海洋ごみが目立ってきました。(ごみを)拾っては押し寄せ、拾っては押し寄せ、の繰り返しです」。回収や処分などにかかるお金は年に約2億8千万円。負担割合は国が9割、市が1割ですが、「金額は重たいです」。他方で、海洋ごみはSDGsに直結するテーマだけに、学校では海洋ごみを扱った環境教育が盛んに行われています。

環境教育の一環で、岸辺に漂着したごみを拾う中学生=長崎県対馬市

環境教育の一環で、岸辺に漂着したごみを拾う中学生=長崎県対馬市

海岸でポリタンクを回収、
メーカーと協議して再資源化

その地域で、伊藤忠商事は2019年から海岸に漂着したプラスチックごみの再資源化に取り組んでいます。ディストリビューター(卸売業者)として世界2位、年329万㌧のプラスチックを扱っている総合商社です。この年に出資した米環境ベンチャー「テラサイクル」と、対馬発の「再製品化ビジネス」に乗り出しています。

海洋プラスチックごみの資源化

まず、現地でポリタンクを回収し、不純物を取り除いて選別し、破砕します。リサイクル企業の新興産業(福岡市)などに運び、細かく砕いて洗浄し、ペレット状にします。その後、成形メーカーに持ち込んで、買い物かごや花びん、食品回収ボックスなどに製品化しています。「世界初、海洋ごみ由来のポリ袋」という製品もあります。グループ企業のファミリーマートは、海洋プラごみを原料にした買い物かごを導入しています。ペレットの一部を抜き出して第三者機関に依頼し、有害化学物質が入っていないことを確かめています。

「トレードに限界」
社会課題につながる循環型ビジネス

このビジネスを手がける伊藤忠化学品部門の環境ビジネス統轄、小林拓矢さんはもともと、ナイロンの原料に関する貿易を扱ってきました。プラスチックの一種で、世界中から素材を仕入れ、世界中に売ってきました。「売り」と「買い」の差益でもうけを出すトレード業務にはまったものの、限界も感じてきました。「仕入れ先に『安く売って下さい』と頼み、納入先に『高く買って下さい』と頭を下げる。その繰り返しで良いのか、と思いました。消費者目線で社会課題の解決につながるビジネスをつくりたいと考えました」

海洋ごみでつくった買い物かごを取引先に説明する小林さん=東京都港区

海洋ごみでつくった買い物かごを取引先に説明する小林さん=東京都港区

小林さんには「環境問題の解決にはビジネスが欠かせない」という持論があります。「慈善事業で環境問題に取り組んでも長続きしないと思います。ビジネスの中に環境問題を取り込み、課題解決に近づけたい」。対馬発の環境ビジネスに取り組もう、と考えたそうです。

昨今は、他の企業でも海洋プラごみを使ったビジネスが目に付くようになっています。YKKは20年から、スリランカで収集した海洋プラごみを主材料にした樹脂製のファスナーを開発し、販売しています。強度や耐久性、機能性は従来の製品と同じ程度です。日清食品は昨年11月から、海洋プラごみを活用したパレットを製品の輸送や保管に使う「荷役台」として国内企業で始めて導入しました。

海洋プラスチックごみを使った製品

海洋ごみの多くは陸上由来
将来は魚を上回る数量に

プラスチックごみは世界で推計年800万㌧が海に流入しています。50年のプラスチック生産量は約11億㌧になり、海洋プラごみの量が、魚の量(7億5千万㌧)を上回る、との見立てもあります。海洋ごみの7~8割は陸上に由来し、多くは河川を通じて流れ込みます。豊かな海洋環境を守ることは、私たちの日頃の暮らしのありようを考えることと直結していると言えそうです。

朝日新聞マーケティング戦略本部・橋田正城

第一回目の大学学生新聞の記者による
レポートはこちら

第2回 2022年5月19日 archive

持続可能なファッションとは

第2回 5月19日 
持続可能なファッション

季節を意識し、新しい装いに身をまとった時、気分が高まります。昨今は手頃な値段の「ファストファッション」が流行し、私たち消費者の選択肢も増えています。その一方、アパレル業界が地球環境に与える負荷の大きさが課題とされています。大量に消費し、使い捨てるファッションのあり方を問い直す動きが目立ってきました。

廃棄衣類が積み上げられたハイチの光景(ユナイテッドピープル提供。映画『ザ・トゥルー・コスト』より)

廃棄衣類が積み上げられたハイチの光景(ユナイテッドピープル提供。映画『ザ・トゥルー・コスト』より)

洋服の年間支出額

多くの製造工程が必要な衣料品、環境に負荷

「世界2位の環境汚染産業」。アパレル業界は、国連貿易開発会議(UNCTAD)にそう指摘されています。衣服をつくって売るには、素材や原料の生産、紡績、染色、裁断、縫製、輸送、販売といった幾つもの工程が必要で、廃棄も含めて環境にダメージを与えることが多々発生しているためです。

洋服ができるまで・廃棄されるまで

綿花をつくるには農薬、化学肥料、水が大量に必要ですし、合成繊維は石油からつくられます。紡績や染色には化学薬品が使われ、きちんと処理しないと水質や土壌の汚染につながります。原料や製品の輸送に際しては、温暖化につながる二酸化炭素(CO₂)が排出されます。

インドの農園で綿花に農薬を散布する労働者(ユナイテッドピープル提供。映画『ザ・トゥルー・コスト』より)

インドの農園で綿花に農薬を散布する労働者(ユナイテッドピープル提供。映画『ザ・トゥルー・コスト』より)

衣類生産には大量の水が必要、CO₂排出量も多く

服一着をつくるのに必要な水、CO2排気量

日本総合研究所によると、国内で供給される衣類から出るCO₂は推計9500万㌧で、水は約83億立方㍍が消費されています。服を1着つくるのに、CO₂排出量は25.5㌔(500㎖のペットボトル約255本)、水は2368㍑(浴槽約11杯)が必要となる計算です。こうした現実をふまえ、フランスでは今年1月、売れ残りの新しい衣料品の廃棄を禁止する法律「衣服廃棄禁止令」が施行されました。違反した場合は最大15,000ユーロ(約204万円)の罰金が課せられます。

服を手放す手段

持続可能な取り組みを アパレルメーカーの施策相次ぐ

日本では、メーカー各社のサステナブルな施策が相次いでいます。オンワード樫山は2009年から自社製品の衣料品を引き取って再利用(リユース)、リサイクルしています。2021年度までに累計115万人の顧客から約605万点を回収しました。引き取った衣料品のうち、リサイクルしているのが8割、リユースが2割です。

リサイクル毛布を寄贈された海外の子供(オンワードホールディングス提供)

リサイクル毛布を寄贈された海外の子供(オンワードホールディングス提供)

2015年からはグループ企業「インティメイツ」が不要となったブラジャーの回収を始めました。集めたブラジャーは固形燃料に加工され、代替燃料として使われます。「ブラジャーをポリ袋で捨てる際、外から見えるかもしれない、と気にする女性が多い。自社ブランドに限らず回収しているので、廃棄に悩む女性の課題を解決できれば」と広報担当者は話します。

廃棄されていたパイナップルの葉に注目 繊維を抽出して衣類に

4月、都内で開かれた日本最大のファッション展示会「第9回ファッションワールド東京」でも、サステナブルな取り組み事例が幾つも紹介されていました。沖縄県の「フードリボン」という会社は、パイナップル栽培の過程で捨てられる「葉っぱ」に注目しました。葉から繊維を抽出し、糸を紡いで生地をつくったシャツ、デニムを展示していました。宇田悦子社長は「価値がないとされていた葉を購入することで、農家の所得向上につなげたい」。マスクやバッグ、ポーチにもパイナップルの葉を使っているそうです。

パイナップルの葉に注目した宇田さん。後方のシャツとデニムはパイナップルの葉から抽出した糸を使って製造した(東京都江東区の東京ビッグサイト)

パイナップルの葉に注目した宇田さん。後方のシャツとデニムはパイナップルの葉から抽出した糸を使って製造した(東京都江東区の東京ビッグサイト)

アパレル業界の環境負荷を減らすには、「捨てないこと」「捨てられるものを減らすこと」も解法の一つです。
伊藤忠商事は環境ベンチャーの「ecommit(エコミット)」と協業し、今春から繊維製品の回収サービス「Wear to Fashion(ウェア・トゥ・ファッション)」を始めました。1858年創業の伊藤忠にとって繊維は祖業で、岡藤正広会長CEO(最高経営責任者)も繊維部門の出身。1987年にアルマーニの独占輸入販売権を獲得するなど、商社のブランドビジネスを築いた経営者です。

繊維製品の回収サービスを拡充、循環型ビジネスを軌道に

新たなサービスは、日本国内で2019年から伊藤忠が環境対応型素材(レニュー)を販売していたものを、繊維製品の回収にまで取り組みの範囲を広げるものです。アパレルショップや大型商業モール、自治体などで回収した使用済み衣類、繊維廃棄物をエコミットが選別し、リユースやリサイクルに回します。

Wear to Fashionのしくみ

リユースはエコミット、リサイクルは伊藤忠の担務です。一次加工した後に中国のリサイクル工場に出し、「ケミカルリサイクルポリエステル」の糸を生産します。その糸から衣類や雑貨をつくって、世界市場で循環型の販路を展開する狙いです。回収品は吸音材や断熱材にアップサイクルされたり、固形燃料になったりすることもあります。初年度は600㌧の回収をめざし、2024年には6千㌧に増やす方針です。

回収した衣類を選別するエコミットの従業員。リユースできる良品などを一目で見分ける「眼力」も問われるという=埼玉県入間市

回収した衣類を選別するエコミットの従業員。リユースできる良品などを一目で見分ける「眼力」も問われるという=埼玉県入間市

エコミットの川野輝之CEO(最高経営責任者)は「衣料品は海外でつくられ、日本で消費され、その後は焼却や埋め立て処分される。ファッション産業に循環の仕組みがないことに課題を感じてきた」と言います。「どの店から、いつ、誰が、どんな廃棄衣料をどれくらい出したのかを追跡できるトレーサビリティシステムがある。それを使ってCO₂削減にどの程度寄与したのかを分かるようにしたい」。

資源循環型のサービスによって、環境への負荷がどの程度減るのか。そこを「見える化」することで期待されているのは、消費者の意識かもしれません。

朝日新聞マーケティング戦略本部・橋田正城

第3回 2022年6月16日 archive

コーヒーの2050年問題

第3回 6月16日 
コーヒーの2050年問題

ほっと一息くつろぎたい。
そんなときはコーヒーを1杯いかがでしょう。香りをかいで口中に広がる苦み、渋みを堪能すれば気分が落ち着くことも多いはず。季節を問わず飲めるのもうれしいかぎりです。ところが、地球温暖化と世界的な消費量の増加で、2050年にはコーヒー産地を取り巻く状況がピンチに陥る、との懸念が生じています。

収穫したコーヒーの実を選別する農家=2021年6月、ルワンダ西部カロンギ郡

収穫したコーヒーの実を選別する農家=2021年6月、ルワンダ西部カロンギ郡

アラビカ種とロブスタ種に二分 人気のアラビカは栽培難

コーヒーはアカネ科コーヒーノキ属の数種の総称で、果実を加工します。高品質なアラビカ種と大量生産できるロブスタ種に二分されます。アラビカ種にはブルーマウンテンなどの銘柄があり、おいしいコーヒーの「代表選手」と考えれば良いでしょう。標高1000㍍程度の山岳地帯で栽培され、昼と夜の気温差が大きい地域が適します。病気にかかりやすいこともあって栽培は難しいです。

熟したコーヒーの実を手作業で摘み取る=2021年6月、ブラジル・ブエノブランダオン

熟したコーヒーの実を手作業で摘み取る=2021年6月、ブラジル・ブエノブランダオン

消費と生産堅調 温暖化で将来は産地激変も

「コーヒーベルト」と呼ばれる言葉をご存じでしょうか。コーヒー主産地のことで、赤道を挟んで北緯25度~南緯25度の地域を指します。国際調査機関のWCR(ワールドコーヒーリサーチ)は、温暖化が進めば2050年にはアラビカ種の産地が半減すると指摘しており、将来は産地が激変するかもしれません。

増加する世界のコーヒー生産量、消費量

温暖化で減少する中南米のコーヒー生産産地

一方、世界は嗜好品(しこうひん)であるコーヒーの需要に沸いています。ICO(国際コーヒー機関)によると、1990年に約550万㌧だった世界の消費量は、1056万㌧に増えました。アジア諸国で消費が伸び、生産を増やすことが急務になっています。実際、生産量は1990年の559万㌧から1千万㌧近くに膨らんでいます。

収穫後に天日干しされるコーヒーの実。熟していない緑色の実は手作業で取り除く=2021年6月、ブラジル・ブエノブランダオン

収穫後に天日干しされるコーヒーの実。熟していない緑色の実は手作業で取り除く=2021年6月、ブラジル・ブエノブランダオン

コーヒーができるまで・消費されるまで

多くは途上国の小規模農家 2050年には大幅供給減へ

ただ、コーヒーは世界70カ国以上で生産され、約2500万世帯が従事する巨大産業です。小規模農家が多く、産地は中南米やアフリカなど貧困にあえぐ発展途上国が目立ちます。相場の変動も大きいので、離農する人も少なくないようです。WCRによると、2050年には環境要因で1億2200万袋(▼732万㌧)、人的要因で6千万袋(▼360万㌧)の供給が減る見通しで、一筋縄では解決できない問題です。

エチオピアの生産者らと談笑する伊藤忠商事の岡本夏樹さん=2016年(本人提供)

エチオピアの生産者らと談笑する伊藤忠商事の岡本夏樹さん=2016年(本人提供)

グアテマラ拠点に18カ国へ コーヒー商人が目にした産地の窮状

「SDGsはコーヒービジネスそのものです。事業をいかに持続可能なものにするのか腐心してきました」と語るのは、伊藤忠商事コーヒー課のトレード統括、岡本夏樹さん(39)です。英国の大学で環境生物学を専攻し、学生時代はケニアで自然保護のボランティアにも取り組みました。途上国勤務を望み、2019年5月まで中南米のグアテマラに3年ほど赴任しました。出張したのはタンザニア、エチオピア、ウガンダ、ケニア、ルワンダなどコーヒー産地18カ国。農家に足を運び、取引を通じて現状を見てきました。

コロンビアの畑に出向く岡本さん=2016年(本人提供)

コロンビアの畑に出向く岡本さん=2016年(本人提供)

相続で農地細分化 生産性向上へ腐心 医療支援も

「相場が急落すると、農家の受け取るお金がなくなり、肥料もまけない。十分な教育も受けられません」。産地は標高1500~2000㍍の山岳地帯です。医療や教育、金融へのアクセスが難しく、グアテマラでは車を使った「移動病院」を産地で実現したそうです。岡本さんが担当したコロンビアは生産農家(約90万世帯)のうち、1㌶未満の小規模農家が過半を占めます。「相続で農地の細分化が進んでいました」。単位面積あたりの収穫量を増やし、生産性をどう高めるのか。岡本さんは専門家と畑に行き、コーヒーノキの植え方や肥料のやり方を農家に伝えてきました。グアテマラではコーヒーノキを計80万本、無償で配りました。

エルサルバドルでコーヒー袋を背負う岡本さん。1袋は約60㌔グラム=2016年(本人提供)

エルサルバドルでコーヒー袋を背負う岡本さん。1袋は約60㌔グラム=2016年(本人提供)

物流供給網を透明化 環境・人権配慮の調達方針

サプライチェーン(物流供給網)の透明化にも取り組んでいます。伊藤忠は2021年、スイスのIT企業、Farmer Connect SA(ファーマーコネクト)社に出資し、生産地から消費者までの品質保証を担保する枠組みに参画しました。アジアで唯一の運営委員となり、アプリを使えば、コーヒーがいつ、どこでつくられ、どんな経路をたどって小売店の店頭に並んでいるのかが分かるようになりました。ブロックチェーンの技術を活用し、カカオ豆にも適用。将来は、他の食品にも対象を広げる考えです。また、コーヒー豆の調達方針も同年に打ち出しており、地球環境や人権に負の影響を与えない事業を展開しています。

「見えにくい貧困」解決へ NPOがネパールで栽培支援

途上国で農家の所得向上につなげる挑戦も始まっています。NPO法人「Colorbath(カラーバス)」はネパール高地で2017年からコーヒー栽培を支援しています。いまは500世帯が副業として取り組んでいます。

地図

貧困層の多い農家の年収は日本円換算で10万~30万円程度。トウモロコシ栽培、ヤギ飼育、野菜づくりで生計をまかなっていますが、中近東の産油国や日本などに数年間出稼ぎにいく人が少なくありません。Colorbath代表理事の吉川雄介さん(36)は「実際の貧困は目に見えにくい問題だと感じています。たとえば、突発的な出来事がネパールの農家に降りかかると、病院にいくのを諦めたり、学校をやめたりと、家族の誰かが何かを諦めなければならない状態です」。

コーヒーの実を収穫するネパールの女性(NPO法人Colorbath提供)

コーヒーの実を収穫するネパールの女性(NPO法人Colorbath提供)

ネパール高地でコーヒー豆を天日干しする様子(NPO法人Colorbath提供)

ネパール高地でコーヒー豆を天日干しする様子(NPO法人Colorbath提供)

「アグロフォレストリー」で誰ひとり取り残さない社会を

現地では、コーヒーの苗を植えて育てる際に、その土地に他の作物の木も同時に植えながら山を緑化する「アグロフォレストリー」を進めています。これは、農業(アグリカルチャー)と林業(フォレストリー)の造語です。吉川さんは「誰か一人だけがもうかる形ではなく、ネパール農村部の人々は昔から、グループをつくり皆が幸せになる暮らし方を日々実践しています。誰ひとり取り残さないSDGsの理念と合致する社会だと思います」。

ネパールの山岳地帯に立つ吉川雄介さん(本人提供)

ネパールの山岳地帯に立つ吉川雄介さん(本人提供)

チャシラ・タマングさんもコーヒー栽培を始めた一人です。カトマンズから車で約6時間、90㌔メートル離れた標高1200メートルの高地で栽培しています。「畑によって豆を焙煎(ばいせん)したときの風味が違うので、それぞれの良さを引き出したい。最新の植え方や収穫の仕方、豆の乾燥方法を身につけたいです。日本の皆さんには、ネパールの良質なコーヒーを飲んで感想を教えてもらいたいですね」と話します。

コーヒー栽培に取り組むチャシラ・タマングさん(NPO法人Colorbath提供)

コーヒー栽培に取り組むチャシラ・タマングさん(NPO法人Colorbath提供)

UCC 100%持続可能なコーヒーを調達へ

コーヒービジネスは商流の川上(かわかみ)から川下(かわしも)まで世界に広がります。大手は「コーヒーの2050年問題」をどう考えているのでしょうか。UCCホールディングス、サステナビリティ推進室課長の関根理恵さん(58)に話を聞きました。

UCCホールディングスの関根さん(同社提供)

UCCホールディングスの関根さん(同社提供)

開口一番、関根さんが口にしたのは気候変動についてです。「温暖化はコーヒーの収穫量と品質に大きく影響します。気温が上がると、今より標高の高いところでないと良質のコーヒーがつくれなくなり、理論上、収量が減ります。その一方、急斜面で働く労働者への負荷が高まります。コーヒーを飲むことが当たり前でなくなる時代が来るかもしれません」

UCC農事調査室によるタンザニア現地調査の様子(同社提供)

UCC農事調査室によるタンザニア現地調査の様子(同社提供)

向き合う課題はたくさんあります。UCCは今年4月、サステナビリティに関する指針を制定しました。2030年までに自社ブランドを100%サステナブルなコーヒー調達にすることを掲げました。農家の生計向上や生豆(なままめ)のトレーサビリティー、労働者の人権を踏まえた対策です。温暖化対応では、2040年までにカーボンニュートラルをめざして温室効果ガスを減らしています。環境に優しい農園づくりや品種の保護など、生物多様性の保全にも配慮しています。今後は生産国の森林、自然環境の回復にも取り組むそうです。

農家の生計を把握 児童労働の根絶めざす

関根さんがコーヒー産業の課題として挙げた点があります。小規模農家の脆弱性(ぜいじゃくせい)も関わる児童労働について、です。農業は児童労働が多いと言われ、サトウキビ、コットン・綿に次いでコーヒーも児童労働が多い産品で、改善が課題になっています。途上国が多い産地では、男性が出稼ぎで地元を離れることが珍しくありません。地元に残る女性と子供は少しでも生活の足しにしようとコーヒー農園で働くという現実もあるようです。「今後私たちは農家の方々の生計も考えていきます。その中で人権や児童労働について、真剣に考える段階に入ってきたと思います」

コーヒーは全てハンドドリップでいれたてを提供する上島珈琲店No.11=東京都港区

コーヒーは全てハンドドリップでいれたてを提供する上島珈琲店No.11=東京都港区

いかがでしょうか。1杯のコーヒーを飲むときに、生産国の人権やビジネスの構造、気候変動の影響に思いを巡らせてみるのも良いかもしれません。おいしいコーヒーの裏側にあるSDGsの課題に気づくはずです。

朝日新聞マーケティング戦略本部・橋田正城

ネパールでのNPO法人「Colorbath」の取り組みを紹介する動画です

《参考文献・資料》
José.川島良彰、池本幸生、山下加夏.2021「コーヒーで読み解くSDGs」ポプラ社
辻村英之.2012「増補版 おいしいコーヒーの経済論」太田出版
ICO Total production by all exporting countries/Disappearance(consumption)in selected importing countries 1990-2019
その他取材資料に基づく

第4回 2022年7月21日 archive

村木厚子さん講演会「私らしい生き方とは」

第4回 7月21日 
村木厚子さん講演会 「私らしい生き方とは」

キャリア官僚として仕事と子育てを両立してきたものの、2009年に身に覚えのない郵便不正事件に巻き込まれたのが村木厚子さんです。無罪が確定して厚生労働省に復職すると、2013年に事務方トップの次官に就き、退官後は伊藤忠商事の社外取締役として多様な人材が働きがいのある企業づくりに取り組んでいます。「SDGsミライテラス」は7月21日、村木さんの講演会「私らしい生き方とは」を開催します。村木さんは、どういう考えをお持ちで、いまの社会をどう見ているのでしょうか。若い人へのメッセージも託してもらいました。

村木厚子さん

女性差別に「ゲリラ戦法」 子連れで御用納めに参加

「組織の中で《ゲリラ戦法》をとることが多かったですね」。村木さんは1978年に入省しますが、当時は「女性差別がいっぱいありました」。政策立案に打ち込みたくても、例えばお茶くみが・・・。旧弊を打破しようと、お茶くみを断る回数を少しずつ増やしたそうです。御用納めの日に子連れ出勤したこともありました。子育てしながら働いているという現実を少しでも周囲に分かってもらうためでした。

村木さん

村木さん

「お茶くみを女性だけがやるのは男女差別だ。断固拒否すべし」。勇気ある抵抗ができる先輩がいましたが、村木さんは「大きな声で言えなかったし、こぶしも振り上げられなかった」と振り返ります。自身の性格を踏まえて、のことです。ただ、見過ごさず、自分なりの手段を考え、策を講じるのが村木さんです。

「唯々諾々と(お茶くみを)やると私の後輩もやらされる。それは避けたいので、勇気のなさを挽回(ばんかい)するためにゲリラ戦法をとりました。『まぁ、しょうがないか。あいつは』と笑ってもらうのが一番良かった」

霞が関の女性幹部職員ミーティングに参加する村木さん=2015年1月、東京都

霞が関の女性幹部職員ミーティングに参加する村木さん=2015年1月、東京都

思春期に「災難」 アルバイトで家計を助ける

今年で66歳になる村木さん。「自分にいま出来ることは何か」を考え、それに集中することが最善の結果につながると信じています。きっかけは、思春期の出来事でした。

高知の私立中2年生だった時に突然、父親が職を失いました。「公立に転校するしかない」と思って父親に話すと、「どんなに無理をしても今の学校に通わせる。頑張ってみろ」。その言葉に背中を押されて中学生の時からアルバイトに励んで家計を助けました。年賀はがきの仕分け、ウェイトレスに加え、「原稿係」と呼ばれる新聞社の庶務業務もこなしました。子ども向け新聞の原稿を書いた事もありました。「ある種の災難です。それにどう対応するのか。目の前のことをとにかく振り払う生活でした」

この経験が、後にいきます。30~40代は仕事と子育てで、てんてこ舞いの日々でした。「そうした時も、いまの環境で自分に何ができるのか、を考えてきました」。悩む後輩にはこのような言葉をかけてきました。「(短時間勤務で)周囲に申し訳ない、どうしようと言うのではなく、どうしたら短時間で効率的に働き、成果を出せるかを考えよう。どうしたら短い親子の時間を楽しく過ごせるかを考えよう」

無罪判決が出て、支援者と握手をして会見場に入る村木さん=2010年9月10日、大阪市

無罪判決が出て、支援者と握手をして会見場に入る村木さん=2010年9月10日、大阪市

無罪判決を受け、記者会見する村木さん。隣は主任弁護人の弘中惇一郎弁護士=2010年9月10日、大阪市

無罪判決を受け、記者会見する村木さん。隣は主任弁護人の弘中惇一郎弁護士=2010年9月10日、大阪市

郵便不正事件でも一貫 いま、自分にできることに集中

いまの自分にできることは何か――。このことに集中する考え方は、164日間勾留された郵便不正事件でも貫きました。一貫して無罪を主張。冤罪(えんざい)が晴れて厚労省に復帰しました。「もし検察官が・・・だったら」「もし誰かがこうしてくれたら・・・」という他人任せの発想に頼らない、というのが村木さんのスタイルです。

無罪が確定して復職し、厚労省で職員らに迎えられる村木さん=2010年9月22日、東京・霞が関

無罪が確定して復職し、厚労省で職員らに迎えられる村木さん=2010年9月22日、東京・霞が関

娘2人の子育て、多様性を理解へ

村木さんはことある度に、「2人の娘に鍛えられた」といいます。今回は子育てで得られた「気づき」を話してもらいました。官舎に咲くチューリップを見て子どもが話しかけてきた時のことです。

長女「赤と黄色のチューリップが咲いたよ」
次女「ママ、チューリップが○個咲いたよ」

同じ親を持ち、同じ家庭で育った娘が、同じチューリップを見て、全く違う感想を述べました。村木さんはふと、職場に思いを巡らせたそうです。すると、違う環境、異なる家庭で育ち、職歴の違う人の集合体であることに気づきました。得意不得意、好き嫌いも人それぞれです。「人は違って当たり前」ということがわかり、周囲に優しく接することができるようになったといいます。「こうあって欲しい、と部下を誘導するのではなく、それぞれに合ったやり方でいくしかありません」。子育てを通じて多様性を認めることの大切さを感じたのでしょう。

厚労省の事務次官に就任し、会見に臨む村木さん=2013年7月、東京・霞が関

厚労省の事務次官に就任し、会見に臨む村木さん=2013年7月、東京・霞が関

貧困や虐待に苦しむ女性を支援する「若草プロジェクト」の研修会。村木さんは、故・瀬戸内寂聴さんとともに代表呼びかけ人=2016年12月、京都市右京区の寂庵

貧困や虐待に苦しむ女性を支援する「若草プロジェクト」の研修会。村木さんは、故・瀬戸内寂聴さんとともに代表呼びかけ人=2016年12月、京都市右京区の寂庵

伊藤忠で社員の声を聞き 共働き夫婦を支える制度も検討へ

2016年に入った伊藤忠では執行部を監督しつつ、現場社員の意見をトップに伝えてきました。「内向き志向の会社にならないようにと考えて、社内の幹部とは違うフィルターを通して感じたことを会社に還元してきました」。伊藤忠の社員数は、5大商社で最も少ない約4200人です。そのため、「厳しくとも働きがいのある会社」を掲げ、社員の労働生産性を高めることに腐心し、業績は財閥系商社と競り合うほどに伸長しました。原則として20時以降の残業を禁じ、朝型勤務を推奨。がん対策などの健康管理も手厚く、「働き方改革の先駆者」として知られるだけに、就職の人気企業ランキングで1位に名を連ねることが珍しくありません。

ただ、企業が持続的に発展するには組織としての多様性が不可欠です。10年来の「働き方改革」で社員の働く意識は変わってきましたが、女性活躍には多くの課題が残っています。これまでの取り組みを検証し、足らないところを新たな施策で補強する必要性がでてきました。

村木さんは昨年、取締役会の任意諮問委員会である「女性活躍推進委員会」の委員長に就きました。これは会社側から提案されたものです。「外資系企業を除けば、女性登用がすごく進んでいる企業はほとんどありません。伊藤忠では取締役会が責任を持ち、覚悟を決めてやろう、となりました」

tbd

最初に取り組んだのは、社員の声に耳を傾けることでした。「これまでどんな取り組みをやり、なぜうまくいかなかったのかを率直に点検しました」。その結果をふまえ、女性の積極登用を一段と進め、朝型勤務の制度を進化させて早帰りできるようにしました。在宅勤務を全社員に広げ、「育児両立手当」や「不妊治療休暇」も導入予定です。

伊藤忠の男性社員の共働き比率は43%です。20年前は9%でしたので隔世の感があります。20代は9割が共働きです。時代とともに家族のあり方が変わり、会社に求められる施策も変わってきました。「共働きで働くことを前提にした仕組みをみんなで考えたい。次の課題です」

格差拡大を懸念 希望を持って学べる社会にしたい

村木厚子さん

村木さんには、いまの社会で気がかりなことがあります。世の中の格差が固定しているのでは、という懸念です。「かつては本人が勉強すれば進路がひらけ、チャンスもあった。国公立大学の学費は安く、誰もが希望を持って勉強できることが日本の強みだった。でも、今は家庭の経済的状況が子どもの進路にダイレクトに影響しています」。育った家庭が裕福か、そうでないか。あるいは障害者として生まれたか、そうでないか。「本人が努力しても変えられないことで運命が決まってしまう世の中はすごく嫌です」。格差を是正し、本人が努力すればより良い暮らしや安心できる生活を手に入れることができるようにしたい。そのための環境を整えたい――。切実な願いと受け止めました。

世の中は変えられる 信じて行動を

村木さんは津田塾大学の客員教授を務め、教壇にも立っています。
最後に、若い世代へのメッセージをお伝えしましょう。

「社会は変えられないわけではありません。女性や障害者の働き方は良い方向に変わってきました。みんなが声をあげ、政治や行政、現場の人の努力もあって変わってきたのです。
世の中は変えられます。若い人は、そこを信じて行動して欲しい」

朝日新聞マーケティング戦略本部・橋田正城

【村木厚子さん】
1978年 高知大学卒業。労働省(現・厚生労働省)に入省
 82年 結婚
 85年 長女を出産
 91年 次女を出産
 99年 労働省女性局女性政策課長
2003年 厚労省社会・援護局障害保健福祉部企画課長
 08年 厚労省雇用均等・児童家庭局長
 09年 郵便不正事件で逮捕
 10年 無罪判決を受け職場復帰、内閣府政策統括官(共生社会政策担当)に
 12年 厚労省社会・援護局長
 13年 厚労省事務次官
 16年 伊藤忠商事社外取締役

第5回 2022年8月4日archive

番外編「伊藤忠社員の素顔」

第5回(番外編) 8月4日 
素顔の伊藤忠社員

総合商社の仕事はなじみが薄いかもしれません。扱う商材は「ラーメンから航空機まで」と言われるほど幅広いものの、企業向けの取引が多いためです。その一方、給与水準が高く、海外勤務が多いこともあって、就職の人気企業ランキングでは上位に入ります。伊藤忠商事はどんな会社なのでしょうか。夏休みの「番外編」としてご紹介します。

信心深い忠兵衛 三方よしの理念を掲げる

伊藤忠の創始者は、近江商人の初代伊藤忠兵衛(1842~1903)です。出身地は滋賀県豊郷村(現在の豊郷町)で、今は旧邸(本家)が「伊藤忠兵衛記念館」になっています。どなたでも見学できます。

初代忠兵衛が暮らし、二代忠兵衛が生まれた旧邸。今は「伊藤忠兵衛記念館」となっている=滋賀県豊郷町

初代忠兵衛が暮らし、二代忠兵衛が生まれた旧邸。今は「伊藤忠兵衛記念館」となっている=滋賀県豊郷町

初代忠兵衛は江戸末期、呉服を営む商家「紅長(べにちょう)」に生まれ、15歳で麻布(まふ)の行商を始めました。座右の銘は「利真於勤」。これは、「りはつとむるにおいてしんなり」と読みます。「商売は菩薩(ぼさつ)の業(ぎょう)、商売道の尊さは売り買い何(いず)れにも益し、世の不足をうずめ、御仏(みほとけ)の心にかなうもの」という意味が込められています。信心深く、売り手と買い手、世間にとって望ましい「三方(さんぽう)よし」の商いをめざしました。伊藤忠を象徴するキーワードです。

初代伊藤忠兵衛(伊藤忠商事提供)

初代伊藤忠兵衛(伊藤忠商事提供)

記念館で大量に見つかった割りばし。限られた資源を大切に扱う近江商人らしさを表している=滋賀県豊郷町

記念館で大量に見つかった割りばし。限られた資源を大切に扱う近江商人らしさを表している=滋賀県豊郷町

二代忠兵衛愛用のカバン=滋賀県豊郷町

二代忠兵衛愛用のカバン=滋賀県豊郷町

祖業は繊維 非資源に強み 時価総額は急増

麻布の商いから分かるように伊藤忠の祖業は繊維で、情報・金融や住生活、機械も含めた非資源分野に強いのが特徴です。過去最高益(8203億円)を達成した2021年度決算では、純利益に占める非資源の割合が73%(6103億円)に達しました。完全子会社のコンビニ「ファミリーマート」の収益も本体に反映されています。「利は川下(かわしも)にあり」という言葉もよく耳にします。

グラフ:伊藤忠商事の時価総額

インターンで知ったビジネスの醍醐味 就職を志望

ここからは社員を紹介しましょう。まずは繊維カンパニーの降矢安那さん(37)です。中高生の頃からファッション誌に目をとおし、百貨店やアパレル業界を志望していました。大学3年の夏、「何も知らない会社だから」と思って伊藤忠のインターンに参加したところ、商社への見方が変わったそうです。

繊維カンパニーで働く降矢安那さん。学生時代から熱望していたファッションの仕事に携わる

繊維カンパニーで働く降矢安那さん。学生時代から熱望していたファッションの仕事に携わる

降矢さんが小学生の息子につくった弁当

降矢さんが小学生の息子につくった弁当

「ビジネスの面白さを垣間見ることができ、楽しそうに働く人が多かったです。ファッションに強い会社と知って志望しました」

2008年の入社後は企業に制服(ユニホーム)を提案する仕事に携わりました。その後、繊維製品を再生したリサイクルポリエステルのRENU(レニュー)を立ち上げました。パリで展示会を開き、アパレルメーカーにも営業に出向き、今は後輩の努力も実って世界で80社超が採用しています。「すごい、と感じる人は気遣いができますし、ビジネスでは三方よしの発想ができます。そういう人でありたいですね」

ミライテラス、若手社員2人が出演へ 本音で語ります

外苑前を散策する西尾真美香さん。大学のチアリーディング部では「努力してチームワークをつくりあげた」と話す

外苑前を散策する西尾真美香さん。大学のチアリーディング部では「努力してチームワークをつくりあげた」と話す

2021年に事務職として入社した西尾真美香さん(24)=採用・人材マネジメント室=は、総合商社が時代の流れにあわせ、世界経済の最先端でビジネスを展開しているところに魅力を感じたそうです。「長く働きたいですし、それが可能な会社だと思いました。事務職として職場になくてはならない存在になりたいです」。商社勤務の先輩や知人は周囲にほとんどいませんでした。そうした中で、どんな就職対策を心がけ、高倍率の激戦を突破したのでしょうか。8月4日のミライテラスに出演しますので、学生時代に打ち込んだことと併せて話して頂きましょう。

食料カンパニーのリテール開発第一課で働く木下楽人さん(26)は、高校生の頃からニュージーランド産キウイの販売プロモーションをバイトするなど、食への関心が人一倍強かった社員です。「食品は身近な存在で、人はおいしいものを食べれば幸せな気分になります」

勤務中の木下楽人さん。「食品に関するブランドビジネスをもっと増やしたい」という希望がある

勤務中の木下楽人さん。「食品に関するブランドビジネスをもっと増やしたい」という希望がある

食品流通に興味を持ち、海外ブランドの輸入や販売、新企画を手がけることができる伊藤忠を志望しました。今年は、自身が企画したフルーツのアイスクリーム新商品が大手コンビニの店頭に並びました。SDGsに関係するアイスで、入社3年目ながら即戦力として働いている証左といえましよう。商品開発の背景や、商社ビジネスの可能性について、ミライテラスの当日に語って頂く予定です。お楽しみに。

伊藤忠商事入社式

朝日新聞マーケティング戦略本部・橋田正城

第6回 2022年9月21日 archive

「途上国から考える貧困」

第6回 9月21日 
途上国から考える貧困

SDGsは「貧困をなくそう」を目標にしています。このテーマを考える際、「何をもって貧困と定義するのか」、「数字だけで貧困を判断できない」という難しさがあります。今回は貧困にまつわる指標を示しつつ、アフリカのケニアで障害児への療育を通じて貧困と向き合ってきた小児科医を取り上げます。事業を通じて社会課題の解決をめざす「ソーシャルビジネス」や、産地支援を重視した西アフリカの食料ビジネスも紹介します。

ケニアの首都ナイロビのスラム街で靴やシャツ、マットレスを売る露天商ら=2020年1月20日撮影

ケニアの首都ナイロビのスラム街で靴やシャツ、マットレスを売る露天商ら=2020年1月20日撮影

貧困層は世界で7億人超 半数が子供

「国際貧困ライン」という目安が、世界銀行によって設定されています。1日1.9ドル(約250円)。下回ると、極度の貧困状態とみなされます。世界で10%、約7億3600万人が該当し、半数が子どもです。この25年間で11億人以上が貧困から脱しているものの、依然として深刻です。貧困層の85%が南アジアとサハラ以南のアフリカに集中しています。また、国連開発計画(UNDP)の「多次元貧困指数」という指標では、2019年の時点で13億人が貧困層に含まれます。こちらも8割超が南アジアとサハラ以南に偏在しています。

アフリカ最大と言われるナイロビのスラム街。トタンや土壁の家が所狭しと建てられている=2020年3月12日撮影

アフリカ最大と言われるナイロビのスラム街。トタンや土壁の家が所狭しと建てられている=2020年3月12日撮影

成長著しいケニア経済 貧困層の暮らしは不変

「電気が通る地域が増え、携帯電話を持つ人も多くなりました。でも、生活のあらゆる面でお金がかかる時代になりました。貧困層の暮らしは、私がケニアに来た20年前から改善していないと思います」

そう語るのは、ケニアの首都ナイロビ近郊で働く小児科医の公文和子さん(53)です。ケニアは2021年の国内総生産(GDP)の実質成長率が7.5%と高い数字を示しました。公文さんは「中流や上流階級が増え、その人々の生活は良くなりました」と語る一方、貧困が根深いと指摘します。

障害児と家族の療育施設「シロアムの園」で診察する公文和子さん(本人提供、以下も)

障害児と家族の療育施設「シロアムの園」で診察する公文和子さん(本人提供、以下も)

東京都で育った公文さんは、北海道大医学部を卒業し、2002年に国際協力機構(JICA)のエイズ専門家として現地で働くようになりました。一般外来、エイズ外来、スラム街の保健活動などに携わり、障害児と家族の抱える困難を見過ごせないと感じました。

障害児の8割が途上国 差別や偏見の対象にも

一つには、出産時に適切な医療が施されず、障害が残る子供が多いことがあります。貧しくて医療費が支払えないのも一因です。世界保健機関(WHO)によると、世界人口の約15%にあたる10億人以上が障害を抱え、障害者のおよそ8割が途上国で暮らしています。ケニアは専門の医療施設が少なく、障害を抱えたまま生きるのが難しい現実もあります。障害児と家族は差別や偏見の対象にもなり、「悪霊がとりついているとか、障害児が不幸を呼ぶとも言われます」。障害児は医療や教育にお金がかかるため、子供は家に閉じこもり、家族は経済的に苦しみます。「自己肯定感が低く、落ち込みがちな状態で生活しています」。

公文さんにとびっきりの笑顔を見せたクライド君。昨年亡くなった

公文さんにとびっきりの笑顔を見せたクライド君。昨年亡くなった

「この人たちに仕えよう」 クライド君の笑顔が転機に

転機は10年前でした。生後まもなく脳に酸素がいかず、重度の脳性マヒになったクライド君を診察した時のことです。12歳。側彎症(そくわんしょう)で、手足が大きく曲がっていました。体が大きく、親が抱き上げることもできません。家にこもっていましたが、公文さんが診察室に入ると笑顔を見せました。公文さんは心を揺さぶられました。「こんな素晴らしく、人の心を動かす笑顔が世の中にあるんだ」。彼は医療やリハビリに通うようになりました。あるとき、公文さんがリハビリ室に行くとクライド君が、今度はとびっきりの笑顔でほほえみました。

「表情のない子供が笑顔を浮かべられるようになる時があります。《心の中ですごく楽しい》ということを表していると思います。努力して表情を浮かべ、相手が受け止めてくれると分かったら子供は発信します。子供は可能性を持った存在で、手助けすると、もっと素晴らしくなります」

クリスチャンでもある公文さんの心は決まりました。

「この人たちに仕え、この人たちと共に生きていこう」

障害児と家族の居場所に 「シロアムの園」

障害児と家族の居場所が必要と考え、2015年、「シロアムの園」(https://www.thegardenofsiloam.org/)という療育施設をつくりました。「シロアム」は聖書に出てくる、目の見えない人を癒やした池から名付けました。借地に立つ一軒家です。

2015年、ナイロビ近郊にできた障害児と家族のための療育施設「シロアムの園」

2015年、ナイロビ近郊にできた障害児と家族のための療育施設「シロアムの園」

2015年、ナイロビ近郊にできた障害児と家族のための療育施設「シロアムの園」

映画「風に立つライオン」でケニアを訪れたシンガー・ソングライター、さだまさしさんの励ましも支えになりました。さださんは「風に立つライオン基金」(https://lion.or.jp/index.html)をつくり、資金面で支えてきました。

「シロアムの園」では理学療法士、作業療法士、幼稚園教師、ソーシャルワーカーなど約20人が働き、2~16歳の障害児約50人が通っています。6割が脳性マヒで、3割が重い自閉症です。障害児が社会で生きていくことを念頭に療育サービスを施しています。重度障害児はリハビリで心地良く過ごせるように。知的障害児は自分でご飯を食べ、排泄(はいせつ)できるように。「障害を抱えた子が自分で意思決定できることを目標にしています。身体的、精神的、コミュニケーションのリハビリに取り組んでいます。家族も支援します」。

理学療法士のムハンジさんが脳性マヒのマイケル君とリハビリする様子

理学療法士のムハンジさんが脳性マヒのマイケル君とリハビリする様子

課題もあります。障害が治って療育の必要がなくなる子供はほとんどいません。「重度障害児は行くところがなく、卒園の概念がありません」。待機児は約70人。そこで、少しでも多くの障害児を受けいれる新施設をつくり、職業訓練校に行けるように療育プログラムも始めることにしました。

新「シロアムの園」完成 地域に根差し、社会を変える拠点に

今年8月、ナイロビ郊外の約4千平方㍍の場所で新しい「シロアムの園」が稼働しました。診察室、リハビリ室、集会室、教室に加え、宿泊施設つきの研修センターも建設します。

新しい「シロアムの園」。日本の支援者の寄付もあって完成にこぎつけた

新しい「シロアムの園」。日本の支援者の寄付もあって完成にこぎつけた

新しい「シロアムの園」。日本の支援者の寄付もあって完成にこぎつけた

「地域に根差し、他の人がやりたいと思う活動をしたい。社会を変えるために子供や家族が発信できるように寄り添いたいです」。総工費は8千万円弱。朝日新聞社のクラウドファンディング「A-port」で約1621万円が集まったほか、支援者、企業の寄付や自らのお金でまかないました。ただ、ケニアは急速なインフレに見舞われています。「半年で物価が1.5~2倍に上がり、ガソリン価格も2年前の2倍です。日本からの寄付で運営費をまかなっているので、円安も痛手です」。公文さんは一層の支援を呼びかけ、奔走しています。

今夏、ケニアから一時帰国した公文さん=2022年8月7日、東京都目黒区

今夏、ケニアから一時帰国した公文さん=2022年8月7日、東京都目黒区

緑豆事業でバングラの農家を救う ロヒンギャ支援も ユーグレナ

次は、ビジネスで貧困や栄養失調、飢餓の解決をめざすバイオベンチャー企業ユーグレナ(東京都港区)を紹介しましょう。バングラデシュで合弁会社をつくり、2014年からもやしの原料となる緑豆(りょくとう)の栽培指導に取り組んでいます。

緑豆栽培地域

バングラデシュで緑豆を栽培する様子(ユーグレナ提供、以下同)

バングラデシュで緑豆を栽培する様子(ユーグレナ提供、以下同)

育った緑豆

育った緑豆

緑豆は現地でスープにすることの多い食材で、この事業は①農家の雇用創出(収入の安定と向上)②隣国ミャンマーの政変で流入した少数民族「ロヒンギャ」の難民への食料供給――の2つを企図しています。

ロヒンギャ難民キャンプの様子(2017 年撮影)

ロヒンギャ難民キャンプの様子(2017 年撮影)

国連世界食糧計画(WFP)と提携。緑豆をWFPが買い取って難民に提供しています。緑豆をつくって販売した農家は収入を得ます。社会課題の解決をめざす「ソーシャルビジネス」と言えましょう。ミライテラスの開催当日は、グラミンユーグレナ社長の佐竹右行さんが現地から出演し、詳細をお話しする予定です

西アフリカをパイナップル産地に ドール本格始動

西アフリカでは、産地支援を重視した世界的なビジネスの案件が動き出しました。 伊藤忠商事はドールアジアホールディングスを通じて世界での青果物の加工食品事業とアジアでの青果物事業を手がけています。パイナップルとバナナ、その加工品がメインの商品です。パイナップルは赤道のおおむね南北緯度20度以内でつくられ、ドールはフィリピン、タイで生産しています。今般、産地分散のためにシエラレオネに生産拠点をつくり、今年から一部が稼働しました。首都フリータウンから直線で約200㎞離れた地域です。車で5時間半かかるそうで、道路整備も追いついていない場所です。

ドールが本格的に商業生産するパイナップル産地

シエラレオは1961年に英国から独立し、日本の5分の1の国土に約781万人が暮らしています。ダイヤモンドやコーヒー、ココアが主産業で、食品を加工したビジネスはこれまで、ほとんどありません。そこに挑戦するビジネスです。在留邦人はごく少数で、日本人にとってなじみの薄い国です。

シエラレオネのパイナップル農園。世界で産地を分散する狙いがある(伊藤忠商事提供、以下同)

シエラレオネのパイナップル農園。世界で産地を分散する狙いがある(伊藤忠商事提供、以下同)

なぜ、シエラレオネでしょうか。ミライテラスの当日に詳細をお話ししますので、簡単に言及します。温暖な気候と豊かな土壌がパイナップルの産地として適していることが分かったから、とご理解ください。大消費地の欧米に近いのも魅力でした。

パイナップルを収穫する様子

パイナップルを収穫する様子

衛生的な水、医療サービスを地域に ビジネスとの共存モデル

でも、途上国でビジネスを長く続けるには、地域の問題と向きあう姿勢が求められます。シエラレオネでは1日1.9㌦以下で暮らす貧困層が半数以上です。そこで、約1500人を採用して雇用を創出し、集落に井戸を幾つも掘って衛生的な水を供給しています。それまでは河川の水を使い、衛生状態も芳しくなかったとのことです。事業規模を徐々に拡大していく方針で、将来は3千人以上の人が働くことになるようです。

妊婦を診察する日本人医師。現地では医療サービスも始まった

妊婦を診察する日本人医師。現地では医療サービスも始まった

健康管理も大事になってきます。医師が診療所を開き、従業員と家族は無償で医療サービスを受けられるようにもしました。もちろん、地域住民も受けいれます。そして、パイナップル加工品の出荷港となるフリータウンまでの道も少しずつ整備するそうです。伊藤忠食料カンパニーの小林諒さん(40)は、「パイナップルを地域の産業として成り立たせるためには、住民の生活環境を整え、会社と地域が共に発展する必要があります。事業だけを考えていたのでは理解が得られません」と話します。

シエラレオネは道路事情も悪く、整備する必要があるという

シエラレオネは道路事情も悪く、整備する必要があるという

構想からシエラレオネ政府の理解を得て、工場稼働に至るまでに10年ほどかかりました。現地との信頼関係を醸成させるためにも、貧困解決につながる取り組みは欠かせないようです。

朝日新聞マーケティング戦略本部・橋田正城

第7回 2022年10月20日 archive

「ごみは厄介者か?」

第7回 10月20日 
ごみは厄介者か?

毎日の暮らしで向き合うのが「ごみ」です。いつ、どこで、どのようにごみを出すかだけでなく、どのように処理するのかも問われます。SDGs(持続可能な開発目標)を考え、どうすればごみの排出量が減り、再利用できるのかという視点も大切でしょう。国内外の最新の取り組みをお伝えします。

「リサイクル率日本一」14回 鹿児島・大崎町

鹿児島県大隅半島に大崎町(おおさきちょう)という自治体があります。中日の福留孝介選手、広島の松山竜平選手、元阪神・元西武の榎田大樹投手、西武の赤田将吾コーチを輩出した地域です。町内に高校がないこともあり、4人は町外の高校に進みました。野球談義はさておき、大崎町は風光明媚(ふうこうめいび)な日南海岸国定公園に含まれ、志布志湾に面しています。人口は1万2千人余り。「リサイクル率日本一」を14回達成し、焼却炉に頼らない低コストな廃棄物処理システムで知られていると聞き、現地を訪ねました。

リサイクル率日本一達成14回 鹿児島・大崎町

大崎町がリサイクルシステムを始める契機になった埋め立て処分場=鹿児島県志布志市

大崎町がリサイクルシステムを始める契機になった埋め立て処分場=鹿児島県志布志市

埋め立て処分場をどうするか? 「延命化」を決断した町

行ったのは、埋め立て処分場「曽於(そお)南部厚生事務組合清掃センター」です。山間部の急傾斜地を使った施設で、家庭から出た布団や毛布、クッション、紙おむつなどが山積みされていました。広域で廃棄物を処理しており、埋め立て処分場の所在地は隣の志布志市で、大崎町も共同利用しています。

埋め立て処分場。毛布やクッション、紙おむつなどが目立つ=鹿児島県志布志市

埋め立て処分場。毛布やクッション、紙おむつなどが目立つ=鹿児島県志布志市

「ここは町がリサイクルを考えるきっかけになった場所です」。町環境対策係長の竹原静史さん(46)の話しに耳を傾けました。「かつては資源ごみ、生ごみを同じ黒いポリ袋にいれ、全てここで埋め立て処分していました」。町には焼却施設がありません。しかし、1990年代までにごみが増え、処分場が数年で満杯になる恐れがでてきました。

プラスチックごみを分別する様子=鹿児島県大崎町

プラスチックごみを分別する様子=鹿児島県大崎町

圧縮された空き缶。リサイクルにまわし、資源として活用される(大崎町提供)

圧縮された空き缶。リサイクルにまわし、資源として活用される(大崎町提供)

焼却炉をつくれば用地取得や建設、維持にお金がかかります。埋め立て処分場を新設しても悪臭を敬遠する住民は反対するでしょう。そこで、処分場の「延命化」を決めました。約450回の説明会を開催。1998年に3分別(缶、ビン、ペットボトル)から始めました。委託業者である「そおリサイクルセンター」が収集やリサイクルを担い、町はシステム整備や分別品目の決定、ごみ出し日時と収集ルート選定などを担務としました。

ごみを分別する大崎町の住民(同町提供)

ごみを分別する大崎町の住民(同町提供)

生ごみ・草木ごみを堆肥に インドネシアも「大崎方式」

今は27品目で分別回収しています。町内の家庭ごみは計6割が生ごみと草木です。そこに注目し、双方を混ぜて発酵させ、全量を堆肥(たいひ)にして農地に戻すことを2002年に始めました。「生ごみは分別すると資源です。目的はリサイクルすることではなく、埋め立て処分場の延命化です」と竹原さん。堆肥の一部は菜の花畑で使われ、菜種油を採取します。食用廃油はごみ収集車の燃料にも使われます。こうした循環システムはインドネシア各地で実証し、展開が予定されています。

草木ごみを砕き、生ごみなどと混ぜて発酵させる工場=鹿児島県大崎町

草木ごみを砕き、生ごみなどと混ぜて発酵させる工場=鹿児島県大崎町

1人あたりのごみ処理費 全国平均の6割

大崎町は草木ごみが多く、ごみ排出量に大きな経年変化はみられません。しかし、リサイクル率は83%超で、1人あたりのごみ処理経費(年間約9400円)は全国平均(約1万6400円)の約3分の2になりました。年間約9千万円の節約になり、その分、福祉や教育にお金が使われています。処分場はあと40年程度持ちこたえそうです。その一方で、解決の難しい課題もあります。ミライテラスに出演する竹原さんに是非、質問をお寄せください。

昆虫の力でごみを資源に 秋田発ベンチャーTOMUSHI

TOMUSHIの石田健佑さん。手にしているのはヘラクレスオオカブトの成虫

TOMUSHIの石田健佑さん。手にしているのはヘラクレスオオカブトの成虫

次は、昆虫の力でごみを資源化し、食糧不足の解消をめざす秋田発の企業を紹介しましょう。 「2030年には人口が100億人を超え、たんぱく質の供給が足りなくなります」。そう語るのはベンチャー企業、TOMUSHI(トムシ)=秋田県大館市=の石田健佑さん(25)です。会社ではCOO(最高執行責任者)という立場です。キノコやシイタケの収穫後にでる廃菌床(はいきんしょう)の処理に悩んでいる農家が多いことを知った石田さん。廃菌床は産業廃棄物として扱われ、農家にとっては処理費がかさみます。山林に不法投棄されることも間々あります。

廃菌床をカブトムシ幼虫のエサに。ベンチャー企業TOMUSHI

積み上げられた廃菌床。発酵させ、ヘラクレスオオカブトの幼虫のエサにする

積み上げられた廃菌床。発酵させ、ヘラクレスオオカブトの幼虫のエサにする

廃菌床を発酵、ヘラクレスオオカブト幼虫のエサに

石田さんらは、廃菌床を発酵させて世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」などの幼虫のエサとすることを思いつきました。畜産の糞尿(ふんにょう)や食品廃棄物も同じように活用し、協力農家は全国6件に増えました。

発酵した廃菌床。さらさらの「黒土」という表現がぴったりだ

発酵した廃菌床。さらさらの「黒土」という表現がぴったりだ

幼虫は昆虫食やプロテインなどに使い、成虫はカブトムシの愛好家に販売します。ヘラクレスオオカブトだけで年間6万匹を生産し、企業価値はざっと10億円と見込まれます。JAグループと提携したほか、鉄道会社や大手コンビニからも協業の話が持ち込まれています。

世界の都市ごみ 2050年までに70%増の見通し

ここで、グローバルな状況に目を向けましょう。世界銀行によると、全世界で出される都市ごみは年間20.1億㌧(推定)で、緊急の対策が施されないと2050年までに34億㌧に達する見込みです。都市化が進み、人口と使い捨て商品が増えているためです。

世界の都市ごみ比率

2050年までにサハラ砂漠以南・アフリカ地域での廃棄物の発生量は現在の3倍超に増えるとの見通しも発表されました。世銀のローラ・タック副総裁は「気候変動と廃棄物の管理ミスが健康と環境に悪影響を及ぼしています。悪影響を受けるのは、しばしば最も貧しい人々です。資源は埋め立て処分せず、再利用する必要があります」としています。

ドバイの巨大な「ごみ山」 衝撃受けた駐在員

途上国で暮らし、都市ごみの現実に向き合っている人が伊藤忠商事にもいます。機械カンパニーの田中雄さん(39)は2018年から、アラブ首長国連邦のドバイ首長国に駐在しています。ドバイ国際空港のほど近くにはドバイ政府の管理している「ごみ山」があり、田中さんは何度も現地を訪れました。基本的に分別せずに捨てられたごみを積み上げた山です。無数の鳥がごみをついばむ光景が広がっていました。

ドバイ国際空港近くの「ごみ山」

ドバイ国際空港近くの「ごみ山」。田中さんは悪臭に衝撃を受けたという(本人提供、以下同)

「大きな山で圧倒されました。プラスチック、紙、生ごみ……。ごみは踏み固められていますが、山に登ると鼻が曲がりそうな悪臭でした。このままではいけない、という思いが強くなりました」

官民連携 世界最大級のごみ処理発電施設が稼働へ

かつて、ドバイには「ごみ山」が郊外にありました。しかし、オイルマネーで潤って都市開発が進み、宅地化の波が押し寄せました。その結果、今は住宅地から遠くない地域に「ごみ山」が点在しています。

建設現場の田中さん。ドバイに着任して4年になる

建設現場の田中さん。ドバイに着任して4年になる

田中さんはここで、世界最大級のごみ処理発電施設の建設に携わっています。官民連携事業で、総事業費は1200億円程度。完成すればごみの処理能力は1日5666㌧に達し、発電容量は約20万㌔ワット。化石燃料に頼らない電力を13万5千世帯に供給できます。ドバイに暮らす人(約333万人)から出るごみの45%を処理することになります。ドバイで初めてとなるごみ処理発電施設で、2024年に稼働する予定です。

世界最大級のゴミ処理発電施設建設地

途上国のごみ問題 課題山積 まずは一歩から

「焼却施設ができると、ごみがいまの5分の1に減容され、埋め立て地の延命化がはかれます」

建設中のごみ処理発電施設。2024年に稼働する予定

建設中のごみ処理発電施設。2024年に稼働する予定

ただ、これでドバイのごみ問題が解決するわけではない、と田中さんは言います。「現実を改善する一歩目の事業だと思っています。ドバイの残り55%のごみをどう処理するのでしょうか。分別の意識が低い現実もあります。改善の余地は相当あります」。リサイクルなど、別の分野でも貢献できることはあるはずだ――。田中さんは、そんな思いを強くしています。

朝日新聞マーケティング戦略本部・橋田正城

第8回 2022年11月17日 archive

「フードロスの先へ」

第8回 11月17日 
フードロスの先へ

ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、食料問題がクローズアップされています。両国が輸出する小麦の世界シェアは計30%で、小麦を調達しにくくなった国の食の問題につながっているからです。「94カ国16億人が影響を受けている」(国連報告書)との指摘もあります。各国は保護貿易の色彩を強め、食料や肥料の輸出を規制している国も少なくありません。食品の値上げが相次ぐいま、SDGsの視点で食料のあり方を見つめ直しませんか。

食べられるのに・・・ 世界で年間13億トン廃棄

リサイクル率日本一達成14回 鹿児島・大崎町

食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」という問題があります。日本では年間522万トン(推計)に達します。家庭からは食べ残しや期限切れの食品が年間247万トン捨てられる一方、食品メーカーからは作りすぎ(売れ残り)や返品、規格外商品などが年間275万トン生じています。国民1人あたり、毎日お茶わん、小盛り1杯分の食料を捨てている計算です。世界では年間13億㌧が廃棄され、人が食べることを前提にしてつくられた量の3分の1が捨てられています。

8億人が栄養不足に直面 飢餓も深刻

青稜中学校の文化祭。生徒がつくった試食品には行列ができた=東京都品川区

国連食糧農業機関(FAO)によると、世界では2021年、7億人~8億2800万人(総人口の9.8%)が栄養不足に直面しています。地域別ではアジアが4億2500万人、アフリカが2億7800万人います。栄養不足人口の「数」ではアジアが最も多いものの、「割合」ではアフリカが20.2%と最も高く、5人に1人が飢餓に苦しんでいます。それだけではありません。食料不安(重度・中程度)に直面する人も23億人います。FAOの予測では、2030年に6億7千万人(総人口の8%)が飢餓に苦しんでいます。SDGsの目標とする2030年に、その目標を掲げた2015年と同水準にとどまっている見通しです。フードロスが問題になっている背景がお分かり頂けたでしょうか。

オイシックスとフードロスを学び、廃棄食材も商品化 青稜中学校

青稜中学校の文化祭。生徒がつくった試食品には行列ができた=東京都品川区

青稜中学校の文化祭。生徒がつくった試食品には行列ができた=東京都品川区

私立青稜中学校(東京都品川区)は今年度、フードロスをテーマにした少人数のゼミ授業を展開してきました。食品宅配業界のオイシックス・ラ・大地が協力し、生徒はフードロスの原因などを学んだ上で、廃棄されることの多い食材を使った商品開発に取り組みました。9月の文化祭では、①シイタケの「じく」を使ったハンバーグ②昆布の根元を練り込んだそうめん③大根の葉を使った蒸しパンの試食会に行列ができました。

廃棄食材を使った試食品を手にする生徒。和風ハンバーグ、そうめん、蒸しパン(右から)

廃棄食材を使った試食品を手にする生徒。和風ハンバーグ、そうめん、蒸しパン(右から)

校長の青田泰明さんは「SDGsを肌感覚で理解してもらいたかった。学年の垣根を越えたゼミに企業の方も加わり、多様性の中で話し合いを深めることの重要性に気づいた生徒が多かったと思います」。中3の土谷萌愛さんは「受講前はフードロスという言葉を知りませんでしたが、食料問題を考え、母と無駄な食材を出さないように話し合っています」。3商品はオイシックス・ラ・大地で販売される見通しです。

青稜中学校で授業するオイシックス・ラ・大地の東海林園子さん(同社提供)

青稜中学校で授業するオイシックス・ラ・大地の東海林園子さん(同社提供)

廃棄率0.2%のオイシックス 生産者のフードロス解決へ

オイシックス・ラ・大地の執行役員、東海林(とうかいりん)園子さんは、商流の川上に位置する生産者のフードロスに向き合いたい、と考えています。「商品開発につながったシイタケのじく、昆布の根元、大根の葉はいずれも、川上の案件です。自社だけでなく仕入れ先のフードロスの解決にも力を尽くしたい」と話します。小売業界の食品廃棄率は仕入れ商材の5~10%とされますが、同社は0.2%程度。サプライチェーン(供給網)全体を通じたフードロス削減に取り組む背景や、フードロスをどう解決しているのかなど、ミライテラスに出演する東海林さんの話しにご期待下さい。

食べられないパイナップルの葉から天然繊維 フードリボン

ここからは、食材の食べられない部分を使ったビジネスを紹介しましょう。パイナップルの葉やバナナの茎に注目したのがフードリボン(沖縄)の社長、宇田悦子さんです。
捨てられていた資源を生まれ変わらせ、生産から消費後まで関わる全ての人を結ぶリボンとなることを社名の由来としています。 パイナップルの葉やバナナの茎は果実の2倍以上の量があるとされますが、収穫後はほとんど捨てられます。そこから良質の繊維を効率よく抽出する技術を新たに開発し、衣料品などに活用できるようになりました。沖縄で現在、繊維化が始まっています。

木のパイナップル

パイナップルの葉(上)と繊維のスジ(フードリボン提供、以下同)

パイナップルの葉(上)と繊維のスジ(フードリボン提供、以下同)

触ってみると、通気性に優れ、軽くて光沢のある素材でした。フードリボンは沖縄県大宜味村に、持続可能な天然繊維産業の拠点をつくる計画を進めています。沖縄からスタートして台湾、インドネシアなど東南アジアでも事業を手がけます。

パイナップルの葉から抽出した繊維

パイナップルの葉から抽出した繊維

宇田さんは「パイナップルの葉とバナナの茎は隠れた農業資源です。生態系を破壊しないためには、現存する畑に存在する資源の活用が大切です。このビジネスを農家の所得向上にもつなげたい」と語ります。

消費者の求めに最適解を データシステムで食品開発 伊藤忠

食の将来を見据えた取り組みも始まっています。伊藤忠商事は昨秋から「FOODATA(フーデータ)」というデータシステムを通じ、食品開発を支援しています。勘と経験に頼り、試作品を捨てることの多かった開発に際し、味覚(苦み、渋み、うまみ、甘み、塩見)をデータ化し、商品情報(栄養、成分、原料、食感)や市場と購買の動きも勘案して消費者の好みに即した商品を投入するねらいです。あらゆる食品が対象です。

例えば、ケチャップを開発する時に「フーデータ」を使うとします。その場合、どの地域でどの世代が、どんなケチャップを好んでいるのかをデータで抽出します。商品を投入する地域では酸味の強い商品が好まれているのか、それとも甘みの強い商品が好まれているのか、といった具合です。

草木ごみを砕き、生ごみなどと混ぜて発酵させる工場=鹿児島県大崎町

顧客である食品企業はそうしたことを踏まえ、どんな商品を投入することが「最適解」になるのかを知ります。導入事例は50社ほど。担当する伊藤忠食料カンパニーの塚田健人さんは「味覚をデータベース化し、消費者の嗜好(しこう)を「見える化」することで、消費者の好みと新商品とのミスマッチを防げます。結果としてフードロスの解決にもつながるでしょう」と話します。 海外では、一人ひとりに応じた「食のパーソナライズ化」が進んでいます。自分の健康を把握し、必要な栄養を含む食品を摂取して健康寿命を延ばそう、という流れです。フードロスの解決だけでなく、その先を見据えたが取り組みが日本でも本格化するかもしれません。

朝日新聞マーケティング戦略本部・橋田正城

第9回 2022年12月15日

フェムテック考

第10回 2023年1月19日

男性も知ろう女性の更年期と働き方

第11回 2023年2月16日

国際的な人道支援とは

ITOCHU SDGs STUDIO Instagram follow

  • 【加治ひとみさん×高橋メアリージュンさん】ラジオ番組のお知らせ(11/27 22:00~)🎙

毎月第4日曜の夜10時~10時54分、J-WAVE(81.3FM)。ITOCHU SDGs STUDIO提供による番組『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』をお届けしています✨

産休中のSHELLYさんに代わって、11月27日ON AIRの第21回放送では、過去ゲストとして登場してくださった“高橋メアリージュンさん”がナビゲートを担当。
番組初の公開収録でお迎えしたゲストは、モデル・美腸プランナーとして活躍されている“加治ひとみさん”🍌💕腸内環境を整える”腸活”の話はもちろんのこと、地球のため、環境のために取り組んでいることを伺います🌏

オンエアは11月27日(日)夜10時~ですのでお聞き逃しなく!
(当日はradikoからもお楽しみいただけます♪)

過去の放送を聞き逃された方はSPINEARで!
また、番組公式Twitterでもゲストの《心が豊かになる、自己肯定感が上がる》取り組みについて #selfrespect でご紹介しています!

ジェンダー、環境、貧困問題など、いま世の中にある大きな問題や、日々の生活の中にある小さな課題を通して、その先の未来について考えるひととき。世の中をより良くするために活動する人々の言葉や情報で、SDGsが昨日よりもっと、自分の身近なことになるきっかけになりますように。

@maryjuntakahashi @kaji_26 @kaji_diary26 
#DLDF813 #itochusdgsstudio #itochu #jwave #ラジオ #ラジオ番組 #高橋メアリージュン #加治ひとみ #腸活 #美腸プランナー #selfrespect #socialgood #sustainable #SDGs #わたしが夢中のsdgsはじまる
  • 「えほんでへいわ?展〜絵本って、平和の参考書かも。〜」11/30スタート✨

本展示では、有隣堂・各出版社・作家の皆さんのご協力を得て、多くの絵本を展示します📚
誰かを思いやる想像力、周りに流されない勇気、自分とは違うものを受け入れる優しさなど、今を生きるすべての人に通じる「平和へのヒント」が絵本には詰まっています。

実際に絵本を手に取っていただくことで得られる「平和へのヒント」を頼りに、会場に展示した問いに答えていくことで、自分なりの平和についての考えを深めることができます。
またAIが作成したイラストを組み合わせて、自分だけの「平和の絵本」を作ることも。

お子様はもちろん、大人の皆さまにも楽しんでいただける内容となっていますのでぜひお立ち寄りください。

▼「えほんでへいわ?展〜絵本って、平和の参考書かも。〜」
主催:ITOCHU SDGs STUDIO
協力:株式会社有隣堂
会期:2022年11月30日(水)~2023年2月19日(日)
会場:東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F
開館時間:11時~18時
入場料:無料
休館日:毎週月曜日
※月曜日が休日の場合、翌営業日が休館となります。
※12月26日(月)~1月4日(水)は休館となります。

@yurindo_store
#えほんでへいわ展 #青山 #外苑前 #外苑いちょう並木 #神宮外苑 #神宮外苑いちょう並木#itochuSDGsStudio #KidsPark #SDGs #sdgs2030 #socialgood #絵本 #えほん #絵本の日 #有隣堂 #平和 #子育て #小学生ママ #東京ママ #子連れスポット #子連れお出かけ #休日の過ごし方 #itochu #ItochuGarden #伊藤忠
  • 【11月27日まで!「わたしがはじまる、出発展〜滋賀のSDGsに触れる旅〜」をITOCHU SDGs STUDIOで開催中🧳】

会場では、フォトグラファー「Swimmy(スイミー)@327__723」さんが滋賀県内の4箇所を旅して出会ったSDGsに関わるもの・ひとを紹介する、写真と記事の展示を行っています😊

信楽エリアは、国の伝統工芸品として指定されている信楽焼が有名で、信楽町のほぼ全てのお店の前に信楽焼で作られたたぬきがいるそう。お土産用には手のひらサイズのかわいいたぬきも!Swimmyさんが陶芸体験で実際に作ったお皿や、琵琶湖の水草を使っているお皿も展示されています。

会場では、滋賀県の情報発信拠点「ここ滋賀 @cocoshiga」とコラボレーションした、特産品の出張販売も行われています🎁
滋賀に行ったことがある方もない方も楽しめる内容になっていますので、ぜひお立ち寄りください!

▼「わたしがはじまる、出発展〜滋賀のSDGsに触れる旅〜」
主催:滋賀県
協力:ここ滋賀/TABI LABO
会期:11月8日(火)~11月27日(日)
会場:東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F
開館時間:11時~18時
入場料:無料
休館日:毎週月曜日

@tabilabo
#わたしがはじまる出発展 #青山 #外苑前 #外苑いちょう並木 #神宮外苑 #神宮外苑いちょう並木 #itochuSDGsStudio #SDGs #sdgs2030 #socialgood #滋賀 #旅 #旅行 #フォトグラファー #休日の過ごし方 #itochu #ItochuGarden #伊藤忠
  • 【11月27日まで!「わたしがはじまる、出発展〜滋賀のSDGsに触れる旅〜」をITOCHU SDGs STUDIOで開催中🧳】

会場では、フォトグラファー「Swimmy(スイミー)@327__723」さんが滋賀県内の4箇所を旅して出会ったSDGsに関わるもの・ひとを紹介する、写真と記事の展示を行っています😊

滋賀県長浜市の記事では、琵琶湖の宝石「#ビワマス」を食べるため、#黒壁スクエア へ📸
ガラス館で出会ったお土産や、念願のビワマス丼を食した「#茂美志や」の割りばしの展示、
そして美しい写真と文章で実際に滋賀を訪れたような気持ちになります。

続きは是非会場で!滋賀の旅をお楽しみください🎶

▼「わたしがはじまる、出発展〜滋賀のSDGsに触れる旅〜」
主催:滋賀県
協力:ここ滋賀/TABI LABO
会期:11月8日(火)~11月27日(日)
会場:東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F
開館時間:11時~18時
入場料:無料
休館日:毎週月曜日

また展示開催期間中には、琵琶湖のヨシを使い、クリスマスツリーにも飾れる北欧の装飾品”ヒンメリ”を作るワークショップを開催します。
ワークショップ参加者はKIDS PARKのご利用も可能なので、ご応募お待ちしております!

▼ワークショップ詳細
応募はITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK公式HPから!
・日時:11月19日(土)11月20日(日)
【第1回】11:00~【第2回】13:30~【第3回】15:00~(各回55分)
・募集人数:各回5組15名
・対象年齢:小学校低学年~小学校高学年
・開催場所:ITOCHU SDGs STUDIO RADIO STATION
 ※当日の受付はItochu Garden 2F「ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK」。
  開催場所はItochu Garden B1F「ITOCHU SDGs STUDIO RADIO STATION」。
・参加費:700円(税込)/人(お子様だけではなく、保護者様も人数に含みます)
・主催:滋賀県琵琶湖博物館

@cocoshiga @tabilabo
#わたしがはじまる出発展 #青山 #外苑前 #itochuSDGsStudio #KidsPark #SDGs #sdgs2030 #socialgood #滋賀 #旅 #旅行 #フォトグラファー #ヒンメリ #オーナメント #ワークショップ #体験教室 #子育て #小学生ママ #東京ママ #子連れスポット #子連れお出かけ #休日の過ごし方 #itochu #ItochuGarden #伊藤忠
  • 【滋賀を旅してみませんか?】
滋賀県が主催する、体験型展示「わたしがはじまる、出発展〜滋賀のSDGsに触れる旅〜」をITOCHU SDGs STUDIOで開催中です🧳

会場では、フォトグラファー「Swimmy(スイミー)@327__723」さんが滋賀県内の4箇所(長浜エリア、信楽エリア、近江八幡エリア、高島エリア)を実際に旅して出会ったSDGsに関わるもの・ひとを、美しい写真とドキュメンタリー記事でご紹介📸
器や缶詰など旅先から持ち帰ったお土産グッズも展示され、旅人本人の視点や手触りを追体験することができます。

是非会場にお越しいただき、滋賀旅をお楽しみください🎶

▼「わたしがはじまる、出発展〜滋賀のSDGsに触れる旅〜」
主催:滋賀県
協力:ここ滋賀/TABI LABO
会期:11月8日(火)~11月27日(日)
会場:東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F
開館時間:11時~18時
入場料:無料
休館日:毎週月曜日

「ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK」では琵琶湖のヨシを使い、クリスマスツリーにも飾れる北欧の装飾品”ヒンメリ”を作るワークショップを開催します。

▼ワークショップ詳細
応募はITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK公式HPから!
・日時:11月19日(土)11月20日(日)
【第1回】11:00~【第2回】13:30~【第3回】15:00~(各回55分)
・募集人数:各回5組15名
・対象年齢:小学校低学年~小学校高学年
・開催場所:ITOCHU SDGs STUDIO RADIO STATION
 ※当日の受付はItochu Garden 2F「ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK」。
  開催場所はItochu Garden B1F「ITOCHU SDGs STUDIO RADIO STATION」。
・参加費:700円(税込)/人(お子様だけではなく、保護者様も人数に含みます)
・主催:滋賀県琵琶湖博物館

@cocoshiga @tabilabo
#わたしがはじまる出発展 #青山 #外苑前 #itochuSDGsStudio #KidsPark #SDGs #sdgs2030 #socialgood #滋賀 #旅 #旅行 #フォトグラファー #ヒンメリ #オーナメント #ワークショップ #体験教室 #子育て #小学生ママ #東京ママ #子連れスポット #子連れお出かけ #休日の過ごし方 #itochu #ItochuGarden #伊藤忠
  • 【ミライテラス】「フードロスの先へ」申込受付中!(11/16〆)

持続可能な社会に向けて、ビジネスの中でSDGsがどのように展開されているのかを学ぶ「ミライテラス」。伊藤忠商事と朝日新聞社で共催しています。

今回は食べられるのに捨てられてしまう食品「フードロス」の問題について最新の取り組みをご紹介します。
期限切れの食品や売れ残りなど、日本では年間612万トン、世界では年間13億トンが廃棄されている一方、世界では7億人~8億2800万人(総人口の9.8%)が栄養不足に直面しています。

フードロスを学び、減らすことを目的に「オイシックス・ラ・大地」は、中学生に向けフードロスをテーマにした少人数のゼミ授業を展開してきました。
11月17日は、オイシックス・ラ・大地の執行役員 東海林さんや伊藤忠商事でDXを使って食品開発に取り組む塚田さん、フードロスを研究している小林教授にも出演いただき、「フードロス」の問題についてお話いただきます。

当日ご予定がある方も、アーカイブ視聴が可能ですので、是非11/16(水)までにお申し込みください!

▼【第8回】フードロスの先へ
・開催日:2022年11月17日(木)
・時間:18:00〜 1時間程度
・MC:和田恵(大和総研研究員)
・登壇者:
 小林富雄(日本女子大教授、フードシステム論)
 東海林園子(オイシックス・ラ・大地執行役員)
 塚田健人(伊藤忠商事)
 橋田正城(朝日新聞社)
・開催方法:オンライン(見逃し視聴できます)
 ⇒お申込み方法は「ミライテラス」のHPをチェック!

#青山 #外苑前 #itochuSDGsStudio
#itochusdgsstudio #sustainable #sustainability #SDGs #sdgs2030 #socialgood
#サスティナブル #持続可能な暮らし #フードロス #フードロス削減 #オイシックス #ミライテラス #朝日新聞社 #伊藤忠商事 #伊藤忠
  • 【ラジオ公開収録のお知らせ📣】

毎月、第4日曜日に放送。 
私たちの生活・未来のために、あしたからすぐ行動できる身近なアクションのきっかけを作る「J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE,DEAR FUTURE」。 
ITOCHU SDGs STUDIOのラジオステーションでは、11月14日(月)にこの番組の公開収録を開催します!

ナビゲーターのSHELLYさんは現在産休中。
そこで今月のお留守番ナビゲーターは、高橋メアリージュンさん。
ゲストにモデル・美腸プランナーの加治ひとみさんを迎え、身近なアクションのきっかけや活動についてお話しを伺います。

こちらの公開収録イベントに、30名様をご招待いたします。
ご来場の30名様にはITOCHU SDGs STUDIOオリジナルタンブラーをプレゼント!
そしてさらに抽選で3名様に加治ひとみさんのサイン入りチェキをプレゼントします🎁

▼応募方法
J-WAVEホームページTOPをご確認ください。
応募締切:11月10日(木)12:00まで
ご招待:30名様
※抽選で10名様はラジオブース内、20名様はラジオブースの外からの立見観覧になります。
※スタジオ内観覧か外からの立見観覧かは予め弊社で抽選の上ご当選者にはご連絡しますのでご了承ください。
※抽選に外れた方もスタジオの外から収録の模様を観覧頂けます。

▼公開収録詳細
日時:11月14日(月)12時20分~13時30分 ※12時受付開始
会場:ITOCHU SDGs STUDIO Radio Station(東京都港区北青山2-3-1)
ナビゲーター:高橋メアリージュン
ゲスト:加治ひとみ(モデル・美腸プランナー)

@maryjuntakahashi @kaji_26 @kaji_diary26
#青山 #外苑前 #itochuSDGsStudio
#高橋メアリージュン #加治ひとみ
#socialgood #sustainable #SDGs #わたしが夢中のSDGsはじまる 
#itochu #ItochuGarden #伊藤忠 #jwave
  • 【ワークショップレポート🎨】
10/22 ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARKにて、
カードゲームで遊びながらSDGsが学べるワークショップを開催しました✨

SDGsとは何か?なぜ大切なのか?を分かりやすく説明をした後は、「お金」「タイムカード」「プロジェクトカード」といったカードを使い、ゲームを通して親子で楽しくSDGsについて学んでいただきました。
そして最後には、「どのSDGsのゴールを達成していきたいか?」自分が気になっている順番にカードを並び替えてもらいました。

カードゲームを通してSDGsに興味を持ってもらい、お子様たちに地球の未来を考えてもらうきっかけになれていたらうれしいです😊

これからもKIDS PARKでは、様々なプログラムを予定しています。
ぜひ、このアカウントをフォロー&KIDS PARKのHPをチェックして見てください🎵

#青山 #外苑前 #itochuSDGsStudio #KidsPark #SDGs #sdgs2030 #socialgood #カードゲーム #ワークショップ #体験教室 #子育て #小学生ママ #東京ママ #子連れスポット #子連れお出かけ #休日の過ごし方 #itochu #ItochuGarden #伊藤忠
  • 【ミライテラス】ごみは厄介者か?

持続可能な社会に向けて、ビジネスの中でSDGsがどのように展開されているのかを学ぶ「ミライテラス」。伊藤忠商事と朝日新聞社で共催しています。

今回は毎日の暮らしで向き合う「ごみ」の問題について国内外の最新の取り組みをご紹介します。
鹿児島県の大崎町は、「リサイクル率日本一」を14回達成し、焼却炉に頼らない低コストな廃棄物処理システムを活用しています。
ごみは27品目で分別回収、町内の家庭ごみは計6割が生ごみと草木のため、双方を混ぜて発酵させ、堆肥にして農地に戻しています。
こうした活動により、ごみのリサイクル率は83%超、年間約9千万円の節約になり、その分、福祉や教育にお金が使われています。

ミライテラス公式サイトでは、秋田発のベンチャー企業や世界最大規模のごみ処理発電事業についてもご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

▼【第8回】フードロスの先へ
食べられるのに捨てられてしまう食品がなくならない一方、
栄養不足や飢餓に直面している人が多数います。
世界の人口が増え続ければ、食料不足の懸念も生じます。
私たちは「食」とどう向き合えば良いのでしょうか。

・開催日:2022年11月17日(木)
・時間:18:00〜 1時間程度
・MC:和田恵(大和総研研究員)
・登壇者:
 小林富雄(日本女子大教授、フードシステム論)
 東海林園子(オイシックス・ラ・大地執行役員)
 塚田健人(伊藤忠商事)
 橋田正城(朝日新聞社)
・開催方法:オンライン(見逃し視聴できます)
 ⇒お申込み方法は「ミライテラス」のHPをチェック!

#青山 #外苑前 #itochuSDGsStudio
#itochusdgsstudio #sustainable #sustainability #SDGs #sdgs2030 #socialgood
#サスティナブル #持続可能な暮らし #リサイクル #ごみ問題 #鹿児島 #大崎町 #ミライテラス #朝日新聞社 #伊藤忠商事 #伊藤忠
ITOCHU SDGs STUDIO

本企画はITOCHU SDGs STUDIOから配信いたします。

当施設は世の中のあらゆるSDGsに関する取り組みを後押しする発信拠点として、
また生活者ひとりひとりが自分なりのSDGsとの関わり方に出会える場として
様々な企画を展開していきます。

詳細はこちら

With
Students

視聴には朝日IDの登録が必要です。

「朝日ID」は、朝日新聞社が提供するサービスを便利に使うことができるオンライン共通IDです。ご登録は無料です。

With Students

関東学生新聞連盟・関東大学スポーツ新聞連盟と協業し、首都圏の大学学生新聞の記者がSDGsミライテラスを取材し、事後に概要や感想を執筆します。
原稿は朝日新聞社が監修し、学生記者とのやりとりを経てプロの校閲担当者がチェック。
完成原稿をサイトに載せます。大学生新聞記者による執筆記事は
こちらから