朝日新聞社では、国連が定めたSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)がどれだけ広まっているか、東京・神奈川に住む3000人を対象に調査をしました。調査は5回目。「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に「ある」と答えた人は前回より増え27%。初めて20%を超えました。若い世代での広がりが大きいです。
東京・神奈川に住み、調査会社のウェブアンケートに登録している15〜69歳が対象です。2019年8月1、2日にかけてネットを通じて質問して、回収数は3000人。4回目は同年2月、3回目は18年7月、2回目は同年2月、1回目は17年7月に実施しています。(記事中の調査結果は小数点以下を四捨五入しています)
「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に対して、
「ある」27%
初めて20%を超えました。
前回より8ポイント増で、増え幅はこれまでで最も大きくなりました。
男女別では、
「男性」31%(23%)※カッコ内はいずれも前回
「女性」23%(14%)
年代別は
「15〜29歳」31%(19%)
「30代」29%(22%)
「40代」28%(20%)
の順。
15〜29歳は前回より12ポイント増と増え幅が最も大きく、若い世代の認知が増えていることをうかがわせます。
60代は23%(12%)と世代別では最も少ないのですが、前回から11ポイント増とこちらも伸びが大きいです。
職業別は
「管理職」44%(36%)
「学生」32%(20%)
「事務・技術職」31%(23%)
の順でした。
いずれの職業でも伸びているのですが、学生の伸び幅が最も大きいです。
「SDGsの内容」を「全く知らない」と答えた以外の人に、「SDGsの内容をどうやって知ったか」を尋ねたところ、
「新聞を読んで」40%(46%)
「テレビを見て」32%(31%)
「仕事で関わり」22%(23%)
の順でした。
全員に17ある目標への関心を聞いたところ
「すべての人に健康と福祉を」30%(33%)
「貧困をなくそう」30%(31%)
「気候変動に具体的な対策を」28%(24%)
「海の豊かさを守ろう」27%(28%)
「安全な水とトイレを世界中に」26%(27%)
の順でした。
長梅雨、猛暑で気候変動への関心が高まったようです。
■SDGs認知度調査
〇調査対象:東京都か神奈川県に住み、クロス・マーケティング社のリサーチパネルに登録している15〜69歳の男女
〇調査方法:ウェブアンケート
〇調査日:第1回:2017年7月28、29日、第2回:2018年2月8、9日、第3回:2018年7月26、27日、第4回:2019年2月14、15日、第5回:2019年8月1、2日、第6回:2020年2月20、21日
〇回収数:第1回:3136、第2回:3151、第3回:3000、第4回:3000、第5回:3000、第6回:3017
SDGs認知度調査 第1回・第2回報告
SDGs認知度調査 第3回報告
SDGs認知度調査 第4回報告
SDGs認知度調査 第5回報告
SDGs認知度調査 第6回報告
SDGs認知度調査 第7回報告