朝日新聞社では、国連が定めたSDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)がどれだけ広まっているか、東京・神奈川に住む3000人を対象に調査をしました。「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に「ある」と答えた人は前回より微増。SDGsを知ったのは「仕事で関わりがある」が増え、17の目標のうち、「気候変動に具体的な対策を」に関心がある人も増えるなど、実生活に基づいてSDGsが広がりつつあることがわかりました。
(上の写真は気候変動のイメージ画像です)
調査は3回目。東京・神奈川に住み、調査会社のPCリサーチパネルに登録している15~69歳が対象です。7月26、27日にかけてネットを通じて質問して、回収数は3000人。2回目は今年2月に、1回目は2017年7月に実施しています。
■「聞いたことがある」が上向きました
「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に、聞いたことがあると答えたのは
全体で14%(前回12%=カッコ内はいずれも前回)
「女性」11%(9%)
「男性」16%(16%)
と女性の認知度があがったことが全体の認知度を上向かせたようです。
職業別では、
「管理職」27%(25%)
「学生」18%(16%)
「事務・技術職」15%(14%)
の順でした。
職業を、教育関係者かそれ以外かで分けると、教育関係者は28%、それ以外は13%で、教育関係者にはSDGsが知られているようです。
■「仕事」「職場」「地域」で関わっています
「SDGsをどうやって知ったか」への回答は多い順に、
「新聞を読んで」48%(47%)
「テレビを見て」29%(31%)
「仕事で関わりがある」27%(20%)
この質問では「新聞を読んで」「仕事で関わりがある」と
「職場で聞いて」12%(10%)
「地域で関わりがある」9%(6%)
が前回よりスコアを伸ばしました。生活に密着したなかでSDGsを知ったことがうかがえます。
■「気候変動」への関心が高まっています
17の目標について関心を聞いたところ目を引いたのは
「気候変動に具体的な対策を」27%(24%)
前回よりスコアをあげました。大雨被害、度重なる台風の直撃など、日々の生活のなかで脅威を感じた事象への関心の高まりが背景にあるのかもしれません。
17の目標で関心が高かったのは
「すべての人に健康と福祉を」28%(32%)
「貧困をなくそう」27%(29%)
「気候変動に具体的な対策を」27%(24%)
「海の豊かさを守ろう」27%(28%)
「安全な水とトイレを世界中に」25%(28%)
でした。
■SDGs認知度調査
〇調査対象:東京都か神奈川県に住み、クロス・マーケティング社のリサーチパネルに登録している15〜69歳の男女
〇調査方法:ウェブアンケート
〇調査日:第1回:2017年7月28、29日、第2回:2018年2月8、9日、第3回:2018年7月26、27日、第4回:2019年2月14、15日、第5回:2019年8月1、2日、第6回:2020年2月20、21日
〇回収数:第1回:3136、第2回:3151、第3回:3000、第4回:3000、第5回:3000、第6回:3017
SDGs認知度調査 第1回・第2回報告
SDGs認知度調査 第3回報告
SDGs認知度調査 第4回報告
SDGs認知度調査 第5回報告
SDGs認知度調査 第6回報告
SDGs認知度調査 第7回報告