2030SDGsで変える
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「エいきょうをシっかりとカんがえル」 生きるのを楽にしてくれたものさし エシカル協会代表 末吉里花さん

公開日
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標12:つくる責任 つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を

「エシカル」という言葉は「SDGs」同様、広く知られるようになりました。TBS系テレビ番組「世界ふしぎ発見!」の元ミステリーハンターで、2015年に一般社団法人エシカル協会を立ち上げた代表理事の末吉里花さん。活動を支える思いや、エシカルの未来について一緒に考えました。聞き手はSDGs for School認定エデュケーター講座で講師を務める朝日新聞イベント戦略事務局次長の鵜飼誠さんと、朝日新聞ポッドキャストのチーフパーソナリティー・神田大介さんです。

※末吉里花さんが出演した朝日新聞ポッドキャストの抄録です。
 番組は記事の文末からお聞きになれます。著書「エシカル革命」プレゼントの案内もあります。

鵜飼

末吉さん、やっぱり最初に聞きたいのですが、エシカルって何ですか?

末吉

いきなり核心ですね。直訳すると倫理的なという意味ですが、エシカルは形容詞なので、消費とか金融とか、色々なものと組み合わせることができます。ただ、正しさは人それぞれです。押し付けになってしまうと、活動は広がらないと感じています。

最近思うのは、「善く生きる」ということなんです。「一番大切なのは、単に生きるのではなく、善く生きることだ」というソクラテスの言葉がありますが、エシカルに通じる考えなのかなと感じています。

末吉さんたちが作ったスローガンがありますよね。

「エいきょうを シっかりと カんがえル」。エ・シ・カ・ルですね。たくさんの人に言葉や考えを覚えてもらえるように、協会で作ったのですが、今もよく使っています。エシカルなものが世の中にあふれるようになったのは素晴らしいのですが、それを私たちがたくさん買って、たくさん消費して、たくさん捨ててしまっては元も子もないですよね。暮らしの中で自分はどんな影響を与えているのかを考える。私自身もそのことを心がけています。

普通に「格好いい」のも大事

自分が身につけるものがどこから来たのか、誰が作っているのか、使った後はどう処理されるのか。知ることでエシカルへの認識が広がるきっかけになりますし、自分が知ったら誰かに話したくなりますよね。

神田 今日のお召し物も素敵ですが、やはりエシカル商品なんですか。

このロングのワンピースはフェアトレードブランドの「ピープルツリー」のものです。スニーカーはアメリカのサステイナブルブランド「オールバーズ」で、ソールには再生プラスチックが使われています。商品の製作過程がすべて透明化されていて、ホームページで公開しています。

エシカルかどうかもそうですが、普通に格好いいですよね。無理にやることではなくて、生活に自然に取り込めばいいということですね。

問題の一部でなく、解決の一部に

末吉さんが書籍「エシカル革命」で紹介していますが、ガンジーの印象な言葉がありますよね。「変化を求めるのであれば、自らが変化にならないといけない」

誰かがやってくれるからいいかではなくて、それぞれが変化の担い手、行動主体になるということですよね。活動を続ける中で、苦しくなってやめたいと思う時が何度かあって、ある時、アウトドアメーカー「パタゴニア」の創業者イヴォン・シュイナードさんに相談したことがあります。彼はこう言ってくれました。「もしあなたが活動をやめてしまったら、問題の一部になる。でも、もしあなたが頑張って活動を続けていけば、あなたは解決の一部になれる。人は何を思ったかではなく、何をするかでその価値が決まる」。今もこの言葉に背中を押されています。

心に刻みました。ジャンプするのは勇気がいることなんですが、ジャンプしたからこそ得られるものがありますよね。

私はエシカルというものさしを得たことで、生きるのがすごく楽になりました。今までは流行に左右されたり、周りに流されたりしていましたが、買い物にも迷いがなくなりました。

今の時代、スマホでこれは好き、これは嫌いという感じでコンテンツを選択していると、アルゴリズムでどんどん自分の好みの方向に絞られていきます。結局、0か1かのデジタルな判断の積み重ねで、そこには文脈とかないんですよね。エシカルに関心を持つというのは、文脈を知るということに他ならないわけで、そこが難しい点かなと思います。

「CHOICE & VOICE」が社会を変える

消費者が知らないからと言って、エシカル消費が広まらないのを消費者のせいにするのも、ちょっと違うかなと思います。そもそも社会のシステム自体が、エシカルなものを購入できない原因と考えることもできます。そのシステムを変えるために、私たちは声を上げていくことが大事なわけです。そこで必要なのは、市民、それから企業を含め様々なセクターの人たちの変えたいという声だと思います。そういう声を集めて、少しずつシステムの変革を目指していくことが、目標かなと思います。

そのへんがエシカル消費の本質なのかもしれませんね。

声をあげる。ノイズという言葉がありますが、ネガティブではなく、ポジティブなノイズとして伝えていく。買うという行為は、投票と同じだという考えもありますが、私たちが持っている買うという権利をうまく活用して、エシカルの理念、さらに言えば人道とか平和というところを目指していけたらいいなと思います。

私が聞いてこれはいいなという言葉あります。「CHOICE & VOICE」。2つをセットで行わないと、社会のシステムを変えていくところにはつながらないかなと。チャレンジングですが、やる価値はあります!

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