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【小学生向け】漁網でから布、土地にかえる服……環境に負担かけない服づくりを

更新日 2022.10.27
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標12:つくる責任 つかう責任
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裁断くずを加工してつくられた服

 魚をとる網からつくった布、裁断くずからつくった服、土にかえる新素材……。服や素材をつくる会社は、環境に負担をかけないためにさまざまな工夫をしています。環境や廃棄の問題を解決するために、ファッション業界全体で協力する団体も活動を始めました。

(小勝千尋/朝日小学生新聞 2022年5月7日)

朝日学生新聞社が発行する「朝日小学生新聞」「朝日中高生新聞」からSDGsに関連する記事を掲載しています。(一覧に戻る)

漁網から布、裁断くずを再生…
ファッション業界の会社が協力

漁網を回収し、洗って細かくし、粒状のナイロン樹脂に加工します。
樹脂から糸をつくり、ほかの素材と合わせて布にします。

 環境への負担を減らし、サステイナブル(持続可能)な生産をめざす、服や素材のメーカーが集まる展示会が先月、東京都内で開かれました。

 再生素材メーカー「リファインバース」のコーナーには、丈夫なバッグになりそうな厚手の布や、レインコートのようなシャカシャカした布などさまざまな質感の布が並びました。この布には、漁業に使われる「漁網」が再利用されているといいます。

 漁網は約3割がナイロンでできています。捨てられる漁網を集め、小さな樹脂のかたまりに加工した後、糸にします。ほかの素材の糸と合わせることで丈夫な布ややわらかい布などさまざまな材料がつくれるそうです。

 この会社は、漁網からつくれる再生ナイロン樹脂を「リアミド」というブランドにしました。

リファインバースの大澤徹也さんは「漁網の回収から再生まで行うのは国内でリファインバースだけです。再生の工程でも、環境への負荷が少なくなるようにしています」と話します。

使う水減らす 土にかえす

 ファッション流通会社のタキヒヨーは、服をつくるときにどうしても出る裁断くずを、綿にもどし、糸にして、もう一度生地を作って服にしています。

 デニム製品でも工夫をしています。ズボン1着を染めて洗う工程で、100リットル以上の水を使います。タキヒヨーの鷲司理亮さんは「水ではなくオゾンガスを使うことで、使う水をコップ1杯ほどまで減らすことができました」と話します。

土にかえる新素材「リテラ」を開発したのはツカモトコーポレーションです。同社の小泉圭さんは「燃やして処分するよりも、二酸化炭素(CO2)を約40%減らせます」と話します。

ポリエステル素材の成分のうち、約30%がサトウキビ由来。専用のたい肥場に入れると、1年~1年半ほどで分解され、土にかえるといいます。

廃棄ゼロ、温室ガス実質ゼロ めざす

 環境への負荷の問題を解決しようと去年、ファッション業界の会社が協力し、「ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)」をつくりました。「1社だけではできないことに、協力して取り組んでいこう」と有志の企業が集まりました。

 2050年までに、ファッションロス(廃棄)ゼロや、CO2など温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることをめざします。

 まずは削減値の目標をつくったり、リユースやリサイクルのシステムをつくったりするところから始めるといいます。国とも協力します。

 伊藤忠商事で繊維や素材に関わるJSFAの下田祥朗さんは「小学生は成長が早く、服を買いかえるタイミングも多いと思います。次の世代に使ってもらったり、着られるように生まれ変わらせてみたりと、いまあるものを長生きさせるにはどうすればいいか考えてほしい」とアドバイスします。

服づくりに使われる水 琵琶湖の水の3分の1

 環境省によると、2020年に国内で供給された衣料品は、約81.9万トン。原材料の調達から衣料品がつくられるまでに、約83億立方メートルの水が使われました。これは琵琶湖の水の3分の1ほどにあたります。

 また地球温暖化の原因の一つとされるCO2は、約9000万トン排出されました。世界のファッション産業から排出されるCO2の4.5%です。


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